タグ: 泣ける話

保護されたメールの一行

父の四十九日が過ぎた頃、母が簞笥の奥から古いガラケーを出してきた。受信一覧のいちばん下に、保護されたメールが一通だけ残っていた。九年前の三月十日、送信時刻は朝の…

乗客全員の拍手

雪の降りそうな夕暮れ、満員のバスで泣きやまない赤ちゃん。降りようとした若い母親に、運転手がマイクで語りかけた一言から生まれた、温かな拍手を描く感動の実話です。凍…

天国のお父さんへ

海で父を亡くした港町の少年が、生前に約束された釣り竿を求めて、天国のお父さんへ一通の手紙を書きました。その手紙を受け取った配達員たちの、名も告げない静かな優しさ…

最期の見送り

散歩をサボってばかりだった私を、十三年もそばで見守り続けた柴犬のナナ。寝たきりだったはずのその子が、私が街へ帰る朝、最後の力を振り絞って立ち上がったのです。一匹…

女の子を庇うため

中学一年の蒸し暑い教室で、僕は理由も言わずにバケツの水を床へぶちまけました。机の下をじっと見つめている転校生の彼女を、ただ庇うためでした。四十年後の食卓と、次の…

父への反抗期

反抗期に、男手ひとつで育ててくれた父へ、ひどい言葉ばかりぶつけていました。数日遅れの誕生日ケーキと、まだ大切に使われていた手縫いの定期入れが教えてくれた、父の深…

才能の代わりに

計算は苦手でも、木の中から鳥を彫り出す少年がいました。意地悪に見えた先生の長い沈黙の、本当の意味を知った日を綴る、静かに胸を打つ泣ける話です。才能の代わりに少な…

連絡帳の約束

泣ける話。ほとんど学校に来られない少女に毎日連絡帳を届ける係になった俺は、帳面の隅で交わした小さな文通と、指切りの約束を知ります。渡せなかった一枚の絵、果たせな…