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雪の夜の未送信メール

クリスマスイブの喧嘩で「ごめんなさい」が言えなかった私に、彼のお母さんが見せてくれたのは、携帯の下書きに残る一通の未送信メールだった。意地っ張りな私が十年守り続…

木のスロープを毎月削る人

事故で足が動かなくなった私が通れる店は、なぜか毎年少しずつ増えていきました。商店街の入口にはめられた木のスロープは、どれも手前の角の落とし方が同じです。乾物屋の…

君が残した2ゲットの夜

旅立った恋人が最後まで気にしていたのは、毎晩2ゲットを取られて悔しがる、画面の向こうの「3の人」だった。一周忌の午前四時、僕が叩いたF5キーの先で、返ってきた一…

隣の家のジュンの口ぐせ

無愛想で友だちの少なかった私を、電車で四十分かかる高校にまで、中学の頃の噂といじめが追いかけてきた。なぜか半年でそれが消えていった頃、心臓の弱い隣の家のジュンが…

忘れられない暗証番号

片胸のない彼女と決めた暗証番号は、二人の誕生日を足した〇五一二。余命を告げられても笑って過ごした日々のあと、彼女が旅立って半年で届いた診断書の時刻の欄に、その暗…

彼女に振られた理由

付き合って三年の彼女に、とつぜん別れを告げられました。理由は「ほかに好きな人ができた」。けれど半年後、私はその嘘の裏に隠された真実を知ります。時計修理士の私と、…