泣ける話・感動する実話まとめ|ラクリマ
親父が拾い続けた水切りの石
親父は川べりから帰るとき、いつも平たい石をひとつだけポケットに入れていた。負けた日にだけそうしていたと知ったのは、逝ったあとだ。物置の缶に詰まっていた水切りの石…
続きを読む:親父が拾い続けた水切りの石亡くなった旦那からの手紙
夫は、息子の産声を聞けないまま、静かに逝きました。一歳の誕生日に郵便受けへ届いた、二通の手紙。雪深い和紙の里で紙を漉く妻のもとへ、亡き夫が遺した不器用な言葉が、…
続きを読む:亡くなった旦那からの手紙閉店間際の詩集と幸せの在り処
坂の港町の古本屋で、彼女はいつも閉店間際の詩集の棚に立っていた。「海」と書かれた取り置きの札を挟んだまま、一年間買わずにいた一冊。病が見つかり別れを切り出した彼…
続きを読む:閉店間際の詩集と幸せの在り処坂の上と胸ポケットの観戦パス
坂の途中の小さな自転車店。決して人に頭を下げない店主が一度だけ私に頼んだのが、胸ポケットの観戦パスでした。雨の夜に果たされなかった約束と、三十年後の面接室でその…
続きを読む:坂の上と胸ポケットの観戦パス私はおばあちゃんの子だよ
海沿いの小さな町で、お針子の祖母にひとり育てられた私の物語です。祖母が夜なべして縫ってくれたお手玉、誰にも言えなかったいじめ、そして物忘れの果てに電話越しで交わ…
続きを読む:私はおばあちゃんの子だよ子犬を買いに来た男の子
わずかな小遣いを握りしめ、毎日ペットショップに通うひとりの男の子が選んだのは、足の不自由な一匹の子犬でした。そっとまくり上げたズボンの下に隠されていた、彼の本当…
続きを読む:子犬を買いに来た男の子副隊長の息子と柴犬のむぎ
掃除機のスイッチを入れても、足元で吠える声がしない朝。ミルクの匂いの子犬から白い毛の老犬になるまで、柴犬のむぎと過ごした十二年と、十五歳の息子が差し出した「お掃…
続きを読む:副隊長の息子と柴犬のむぎ私は幸せでした
雪の降る夜、防波堤で凍えていた洋裁職人の私を救ったのは、道に迷ったパン屋の湊さんでした。焼きたてのパンから始まった十年の静かな暮らしと、守れなかった最後の約束を…
続きを読む:私は幸せでしたいってらっしゃい
泣ける話。下町の豆腐店に引き取られた私は、父の急死で血のつながりがないと知り、養母を嫌い抜きました。ぼろぼろになって働く母の背中と、雨の朝に投げかけられた「いっ…
続きを読む:いってらっしゃいおにぎりをくれた女の子
泣ける話。瀬戸内の港町の古い文化住宅で出会った、隣の部屋の小さな女の子。お腹を空かせた私に握ってくれた、塩気のないおにぎりの本当の意味を、私はずっとあとになって…
続きを読む:おにぎりをくれた女の子父のタスキを渡された日
岡山の北、製材の町で育った私に、無口な父は河原で走り方を教えた。喧嘩のあと走るのをやめた私が、雪の朝に病室で握らされた父のタスキ。あの晩、父が言いかけた言葉の続…
続きを読む:父のタスキを渡された日ママの最後の魔法
幼い娘に三本のビデオを遺して逝った、音楽教師の母。最後のテープに込めた『ママを忘れる魔法』だけは、たった一つだけ、効きませんでした。時を越えて娘のもとへ届く、母…
続きを読む:ママの最後の魔法友達からの救いのメール
事故で逝った親友から、命日の朝に届いた、たった一通のメール。指定された公園のベンチで一人過ごした夕暮れが、僕の家族の命を救いました。終点の海を夢見た二人の友情と…
続きを読む:友達からの救いのメール夕焼けの絵葉書
押し入れの缶の底から、夕焼けの絵葉書が出てきた。中学の冬、牛乳配達の坂の上で出会った病弱な少女と、木箱の紙きれでかわした短い便り。裏の余白には、書きかけのような…
続きを読む:夕焼けの絵葉書ラクリマを応援する
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