大事なメール
銭湯を営む夫が、妻の古い携帯に残された百八通の甘いメールを見つけてしまいます。差出人は見知らぬ番号。問い詰めた夜に明かされたのは、十七年分の沈黙と、ついに送られ…
続きを読む:大事なメール銭湯を営む夫が、妻の古い携帯に残された百八通の甘いメールを見つけてしまいます。差出人は見知らぬ番号。問い詰めた夜に明かされたのは、十七年分の沈黙と、ついに送られ…
続きを読む:大事なメール白血病で余命わずかとなった二十七歳の船大工と、毎日欠かさず病室へ通い続けた恋人。港町の病室で最後の時を過ごす二人の姿を、当時十六歳だった私はそっと見つめていまし…
続きを読む:最後の時を過ごす二人母子家庭で小さな惣菜屋を営みながら三人の子を育てた母。電気やガスが止まった夜も割烹着姿で笑い、夜は清掃の仕事も掛け持ちしていた母が、高校進学を諦めようとした私に…
続きを読む:進学を願ってくれた母体の弱い母が、震える手で毎朝作ってくれた見映えの悪いお弁当。恥ずかしさからそれを捨て続けた娘が、母を亡くしたあとに見つけた一冊の日記。その最後の一行に綴られてい…
続きを読む:海老の入ったお弁当生まれる前から家にいた白猫のミーコ。嵐の夜に父が拾ったその子は、漁師の父を持つ港町の少女のそばで、つらい日もうれしい日もいつも静かに寄り添い続けてくれました。一…
続きを読む:白猫のミーコ横浜へ単身赴任した私は、人混みが苦手だという母を、いつしかお義理でしか誘わなくなっていました。母の急逝後、遺品から出てきた横浜のガイドブック。赤鉛筆の線と、行き…
続きを読む:母のガイドブック二十歳の誕生日、病床の父から手渡されたのは、亡き母が「父になる日のたくみへ」と綴った一通の手紙でした。母の願いと、父が黙って重ねた無数の犠牲。家族三人で過ごした…
続きを読む:お袋からの手紙三百二十円を握りしめ、入院する母へ贈り物を探して古書店を訪れた男の子あきら。棚の奥で見つけた古い星の絵本が、巡り巡って母から子へと想いを運びます。命の尊さと親子…
続きを読む:一生懸命に生きて祖父にもらった青い硝子のかけらを、幼なじみの千夏は「彼にあげてくる」と言って持っていきました。春の前に千夏を見送ったあと、私は菓子の缶の底で、あの雪の朝になくし…
続きを読む:青い硝子のかけらを返す日りんごの花が咲くころ、私はいつも父を思います。顔も写真も知らない父。仏壇の花立ては二つあるのに、花はいつも片方だけでした。中学二年の春、祖父に連れられて訪ねた畑…
続きを読む:りんごの花の下の剪定鋏感動する話をお探しの方に。山岳救助隊員だった無口な父は「情熱だけは持ち続けろ」とだけ言い遺し、雪の山で要救助者を庇って亡くなりました。押し入れに遺された私のサイ…
続きを読む:受け継がれた情熱隣の家の章にいと二人で作った川の生きもの図鑑は、九十三番で止まったままでした。塀一枚向こうの窓を見ないようにして過ごした二年のあと、私の手に残されたのは絵のない…
続きを読む:川の生きもの図鑑の空白まだ一年程前の事です。 彼女がこの世を去りました。病死です。 その彼女と出会ったのは7年前でした。彼女はその頃、大学1年生でした。 彼女には持病があり、 「あと…
続きを読む:彼女のために出来ること九歳で母を亡くし荒れていた私が、父のタンスの奥に見つけたのは「二十歳のあなたへ」と書かれた一本のビデオテープでした。病室の母が遺した十五分の言葉が人生を変えてい…
続きを読む:母のビデオテープラクリマを応援する
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