途切れた言葉に既読がつかない夜
喧嘩をした土曜の朝のあと、菜月からの返信はぷつりと途切れた。鳴った着信と、遅れて届いた「ごめんね」。三年後の命日、私が初めて送った一通が、途切れた言葉の続きを探…
続きを読む:途切れた言葉に既読がつかない夜喧嘩をした土曜の朝のあと、菜月からの返信はぷつりと途切れた。鳴った着信と、遅れて届いた「ごめんね」。三年後の命日、私が初めて送った一通が、途切れた言葉の続きを探…
続きを読む:途切れた言葉に既読がつかない夜「沖縄に行かない?」という母の電話を、就職活動中の私は五分で切りました。半年後、母は逝きました。四十九日のあとに叔母が持ってきた絵日記の写真の裏には、母の字で七…
続きを読む:母が残した絵日記の写真それは、お父さん、お母さん、そして小学生の三姉妹から成る仲良しの一家だった。 しかし、時は残酷にもその家族の中心であるお母さんを奪ってしまう。 ある日の帰宅途中…
続きを読む:町の片隅に住む五人家族長い間、私たち家族の一員として過ごしてきたのは、白くてふわふわな猫、ミーコだった。私がこの世に生まれてくる前から、彼女は私たちと一緒にいた。 子供の頃、私はミー…
続きを読む:白猫のミーコ東京に来ないかと誘うたび、母は人ごみが苦手やからと断った。その母の鏡台の引き出しから出てきた十二年前のガイドブックには、浅草にも焼肉屋にも赤鉛筆の線が引いてあり…
続きを読む:ガイドブックの赤鉛筆の線航空自衛隊の厳しさと、絆の深さを語る先輩からの物語。 航空自衛隊は、その名の通り、国の空を守る重要な任務を担う組織だ。 入隊する者は、数々の厳しい試験を乗り越え…
続きを読む:航空自衛隊の物語昔のこと、15歳のときに親のスーパーカブを持ち出した私は、その後の一件を境に、バイクの虜となった。 次々と乗り換えていったバイクたち。そして、幸せな家族との日常…
続きを読む:想い出の贈り物国道沿いのファミレスで、毎月第三土曜日に会う父と娘。父の袖口には、午後四時五十分で止まった腕時計があった。新しいお父さんの話を終えた娘が、店員の私に借りたのは、…
続きを読む:止まった腕時計と月に一度の席「お父さんが軽トラで帰っていった姿を見ました。津波にのみ込まれませんように」と祈っていました。 巨大地震と大津波が東日本を襲ったあの日、子供たちは何を見、その後…
続きを読む:震災を生き抜く少年の記録中学1年生のころ、私の身近にはO君という特別な存在がいました。 私たちは深く心を通わせ、漫画やCDの貸し借りを楽しんだり、放課後や週末には図書館で学び合ったりし…
続きを読む:思春期の揺れる心14年も前のこと。 母は亡くなった、癌のせいで。 私たち姉妹は、その事実を知ることなく彼女を見送った。 彼女は私の永遠の尊敬の対象、そして追い続ける理想である。…
続きを読む:母は亡くなった昨年の夏、私は高知を訪れた。 熱波が街を包み、頭がクラクラするほどだった。 R439を目指して進む中、中村市の近くに来た。 そこには、一人の婆ちゃんがビーチパラ…
続きを読む:夏の記憶、婆ちゃんとツトムラクリマを応援する
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