友情の形

マグカップ(フリー写真)

友人が亡くなった。

入院の話は聞いていたが、会えばいつも元気一杯だったので、見舞いは控えていた。

棺に眠る友人を見ても、闘病で小さくなった亡骸に実感が湧かなかった。

遺品整理を手伝っていた時、いつも遊びに行くとコーヒーを淹れてくれていたマグカップがあった。

手に取った途端、

『元気になってまた会えると信じていたのに』

という気持ちが、涙と一緒に溢れて来た。

人目も憚らず、声を上げて泣いた。

喪主のお姉さんから、

「見舞いに来られると、いつも無理して何か食べて吐いていました。

お気遣い有難う御座います」

と泣きながらお礼を言われた。

寂しい思いをさせたかもしれないけど、これで良かったのかもしれない。

そう自分に言い聞かせ、友達の棺を見送った。

泣ける話・感動する実話まとめ|ラクリマ

最後まで読んでくださって、ありがとうございます

この話が少しでも心に残ったなら、それだけで書いた甲斐がありました。
当サイトは個人で運営しており、いただいたご支援はサーバー代やドメインの維持費に大切に使わせていただきます。

¥240 の一度きりのお支払いで応援いただけます。
お礼として、以後ずっと広告を非表示にいたします(継続課金はありません)。

くわしく見る →

メンバーなのに広告が表示される方

ブラウザを変えた・Cookieを削除した場合は、登録のメールアドレスを入力してください。