カテゴリー: ちょっと切ない話

胸が締め付けられるような、あの感覚。泣けるほど悲しいわけではないのに、なぜか心のどこかに引っかかって残る話があります。後悔、別れ、言えなかった言葉。切なさの中にこそ、人が生きる美しさがある——そんな短編をまとめました。

母の愛、信じる笑顔

幼い頃、父が交通事故で亡くなり、母一人で私を育ててくれた。 我が家は裕福ではなく、私は県立高校を落ちてしまった。 私立には通うことができず、定時制高校に進学した…

懸命に育ててくれた母

母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。球場の外のベンチで弁当を食べた日、電車で涙を流した母に私は「楽しかったよ」と言った。懸命に育ててくれた母が最期に残し…

大切なペンダント

中学2年生の時、幼馴染のKという女子に恋心を抱いていた。 しかし、Kは俺よりも数倍かっこいい男子と付き合っていた。 俺がかなう相手でもなく、彼女自身がそれを伝え…

母さんありがとう

母さん、本当にありがとう。 生んでくれてありがとう。 こんな俺でも生んでくれてありがとう。 愛情を注いでくれてありがとう。 沢山笑ってくれてありがとう。 一緒に…

本当のお金の価値

私が中学校1年生の時の話である。 私は思春期や反抗期の真っ只中ということもあり、少しばかりやんちゃをしていた。 不法侵入をしたり、深夜まで遊んでいたこともあり、…

寂しい音

ある書道の時間のことです。 教壇から見ていると、筆の持ち方がおかしい女子生徒が居ました。 傍に寄って「その持ち方は違うよ」と言おうとした私は、咄嗟にその言葉を呑…

君への罪滅ぼし

高校二年の終わり、図書館で偶然隣に座った君に、僕は一目惚れをした。 僕はそれから学校が終わると駆け足で図書館に通い、いつも君を事を探していた。 勇気を出して話し…