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父への反抗期

反抗期に、男手ひとつで育ててくれた父へ、ひどい言葉ばかりぶつけていました。数日遅れの誕生日ケーキと、まだ大切に使われていた手縫いの定期入れが教えてくれた、父の深…

父の名字

血のつながらない父を、私はずっと父だと思えませんでした。無口で不器用なその人が、菓子の缶にひそかに隠していたもの。遺された手帳のたった一行が、すれ違い続けた親子…

虐めから守ってくれた兄

いつも私をからかってばかりの、意地悪な兄。けれど中学で虐めに遭い、暗い川を見つめた夜、兄がくれた小さなオルゴールが、すべてを変えました。亡き母の子守唄でつながる…

最高のママ

妻を亡くした港町の調律師に残されたのは、八歳の娘と三歳の息子でした。幼稚園の運動会『おやこでダンス』、入場門に駆け出した小さな影――藍色の割烹着と子守歌が紡ぐ、…

祖母から孫への想い

父の借金、働き詰めの母、古い服しか着ない祖母。大学に落ちた春、俺の部屋に祖母が持ってきたのは、使い込まれた手提げ袋だった。通帳の一頁目に並ぶ日付の意味を知ったと…

会いに来てくれた猫

家族に言えない悩みを、布団の中で茶トラ猫にだけ打ち明けていた日々。その子を見送って五年、疲れ果てて眠る私の背中に、忘れられない重みが戻ってきた。亡くなった後も寄…

無償の愛

祖父が倒れた雪の夜の、家族の泣ける話です。僕は生まれて初めて、祖母の介護をしました。世話を終えたあとに差し出されたお礼のお金を、どうしても受け取れなかった理由と…