母のカレー、折り紙の「たつや」― 甲子園に託した一打
常葉大菊川(静岡)に敗れた日、日南学園(宮崎)の左翼手・奥野竜也君(3年)は、闘病中の母に思いを託して甲子園に立った。 彼の胸の奥で燃えていたのは、家族が抱き続…
続きを読む:母のカレー、折り紙の「たつや」― 甲子園に託した一打常葉大菊川(静岡)に敗れた日、日南学園(宮崎)の左翼手・奥野竜也君(3年)は、闘病中の母に思いを託して甲子園に立った。 彼の胸の奥で燃えていたのは、家族が抱き続…
続きを読む:母のカレー、折り紙の「たつや」― 甲子園に託した一打弟の航が亡くなる前日、十一年後の兄が過去の自分へ宛てた手紙。風呂場の鼻歌、ベンチの端の背番号十八、青いお守り。葬儀の庭で知った自慢の弟の本当の意味を、静かに綴る…
続きを読む:自慢の弟だと言えなかった夏ヘタレプログラマーの父は、今日も仕事で疲れ果てて帰ってきた。 深夜の玄関。明かりがまだついていることに気づいて、彼は眉をひそめた。 「まだ起きていたのか。もう遅…
続きを読む:パパの1時間を買うためにカァチャン、元気にしていますか。 あなたがいなくなって、もう九年が経ちました。 九年という歳月が流れたのに、私はまだあなたを思い出しては涙してしまいます。 大人…
続きを読む:母へ ― 9年目の手紙二十歳の誕生日に、父から腕時計をプレゼントされた。 箱を開けたときの、少し得意そうな父の顔を今でもはっきり覚えている。 私は夏生まれだ。 翌日から、友人たちと海…
続きを読む:一日で失くした腕時計料理のできない二十六歳の父と、五歳の息子。嫁が旅立って一ヶ月、冷凍庫を開けると、丸い字の札が貼られたタッパーがぎっしり並んでいた。最後に残った引き出しの蓋に書か…
続きを読む:冷凍庫に残っていた約束の味日曜の昼下がり、久しぶりにミスドへ寄ったときのことだ。 ※ 注文を済ませ席につくと、背中越しのすぐ後ろに、若い父親と三歳くらいの男の子が座った。くりくりの目が印…
続きを読む:ミスドで聞こえた小さな願いうちは貧乏な母子家庭だった。 俺が生まれた頃、家にはカメラなんて無かった。 その代わりに母さんは――写真のかわりに、色鉛筆で俺の絵を描き続け、アルバムにして残し…
続きを読む:色鉛筆のアルバム昨日、恋人が死んだ。 長い闘病の末、静かに息を引き取った。 通夜が終わり、病院に残っていた荷物を取りに行った時、その中に、俺宛ての手紙が入っていた。 白い封筒。…
続きを読む:愛する人を失ってもある日、おふくろから一本の電話があった。 「お父さんが……死んでたって」 死んだ、じゃなくて――“死んでた”? 電話の向こうの母の声は、静かで現実味がなかった。…
続きを読む:作りかけのカレー文章に自信はないけれど、少しだけ私の話を聞いてください。 二十四歳のとき、私は人生のどん底にいました。 六年付き合い、婚約までしていた彼に裏切られたのです。相手…
続きを読む:優しい人 ― 私を救った言葉母が家を出ていったのは、小学一年の秋のことだった。 男を作って去っていった母の背中を、幼い俺はただ呆然と見送るしかなかった。 その日から、父の作る不器用な料理で…
続きを読む:父の弁当と最後の頷き母が24歳、父が26歳の時、僕は6歳で両親の離婚を経験した。 母は若くして妊娠し、生まれた僕は望まれた存在ではなかった。 母には別の男が、父には別の女がいて、二…
続きを読む:父になった瞬間実家の猫は、赤ん坊の頃に空き地で見つけられた。 その小さな体は目も潰れて放置され、声を限りに泣き叫んでいた。 あまりに悲惨な姿に、最初は正直、触ることすら躊躇っ…
続きを読む:鳴かない猫がくれた奇跡の声病気を隠して「好きな人が出来た」と別れの手紙を書いた年上の彼女。十年たった今も、彼女の手紙は引き出しの奥にあります。バイト先で始まった恋と、婚姻届と一通の便箋が…
続きを読む:彼女の手紙が教えてくれた本当の幸せラクリマを応援する
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