命を守ってくれた笑顔
一昨年の夏。私は5歳の息子を連れ、車で1時間ほどの自然博物館で開かれていた昆虫展へ向かっていました。 ムシキングの影響もあって、息子はこの日を心待ちにしていまし…
続きを読む:命を守ってくれた笑顔一昨年の夏。私は5歳の息子を連れ、車で1時間ほどの自然博物館で開かれていた昆虫展へ向かっていました。 ムシキングの影響もあって、息子はこの日を心待ちにしていまし…
続きを読む:命を守ってくれた笑顔俺の爺さんは、戦争中に戦地で足を撃たれた。 撤退命令が響き渡り、仲間たちは必死に撤退していったが、爺さんは立ち上がることさえできなかった。 血で濡れた土の匂いと…
続きを読む:戦地で背負われた恩と、最後の約束そんな日々の中、息子が一歳の誕生日を迎えた。 いつも通り保育園に迎えに行き、帰宅すると、ポストに二通の可愛らしい封筒が入っていた。宛名は、息子と私。 差出人の名…
続きを読む:夫から届いた一歳の贈り物ある日、ディズニーランドのインフォメーションに、一人の男性が暗い表情でやって来ました。 「あの……落とし物をしてしまって」 キャストが顔を上げて尋ねます。 「ど…
続きを読む:最後の夢を叶えたサイン帳インドの砂漠地帯で、私は傭兵としてパキスタン軍と対峙していた。 敵味方の区別もつかぬほどの荒涼とした景色の中、銃声が飛び交い、朝も昼もなく砲弾が夜空を裂いていた…
続きを読む:戦火を止めた日本の歌声1. 私の一生は、せいぜい10年から15年ほどしかありません。 その短い生涯の中で、ほんの少しでもあなたと離れることは、とても寂しく、胸が張り裂けそうになります…
続きを読む:ペットからの10のメッセージ戦時中の沖縄でのことです。 当時12歳だった叔父は、自然の洞穴を利用した「壕」に身を潜めていました。 そこには、同じように避難していた住民たちと、部隊からはぐれ…
続きを読む:太陽を見てから三年前の春。 桜がほころび始めた頃、僕は人生を終わらせようと考えていた。 大きな理由があったわけじゃない。 失恋、借金、そして勤めていた会社の倒産。 すべてが重…
続きを読む:再会と別れと、ありがとうの記憶うちの父は、何だかちょっと変わった人だ。 家事はまったくしないし、気に入らないことがあると、黙り込んで口をきかなくなる。 まるで子供のように、わがままで頑固だ。…
続きを読む:不器用な父の宝物五年前の冬の朝。 出動指令の無線が車内に響き、私たち消防隊は病院火災の現場へ走った。 空気は乾ききり、到着したときには二階の窓から黄炎が噴き上がっていた。 ※ …
続きを読む:無音の世界で芽生えた恋高校一年の夏休み。 両親に呼ばれた居間は、扇風機の風がむなしく回っていた。 「大事な話がある」 父は静かに、自分が末期のがんであると告げた。 手術はもはや延命に…
続きを読む:学年ビリから医師へ ― 父を救えなかった夏先日、小学5年生の娘が何かを書いているのを見つけた。 それは、亡き妻への手紙だった。 「ちょっと貸して」 そう言って、そっと中身を見せてもらった。 まだ拙い文字…
続きを読む:君の手紙、僕の手紙元号が昭和から平成に変わろうとしていた頃のことです。 私は二十代半ば、彼女も同い年でした。 ちょうど、付き合おうかという時期に――彼女から、泣きながら一本の電話…
続きを読む:彼女が遺した時刻の暗号遠足の日のことでした。 お昼ご飯の時間になり、担任の先生は子どもたちの様子を見ながら、芝生の上を歩いていました。 色とりどりのお弁当が並び、笑顔と笑い声があふれ…
続きを読む:母を想うお弁当 ― 花でいっぱいの遠足の日私はかつて、妻と一人娘の三人で暮らしていた。 だが、娘が1歳と2ヶ月になった頃、離婚することになった。 原因は、酒に溺れた私だった。 酒癖が悪く、時には暴力的に…
続きを読む:娘の声が届いた日ラクリマを応援する
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