ペットとの別れ
レオと出会ったのは、私が3歳の時。 山奥の綺麗な川へバーベキューしに向かっていると、運転していた父が 「あそこに犬がおる!」 と言って車を停めた。 窓を開けて見…
犬との暮らしは、言葉がなくても伝わるものに満ちています。一緒に走った日々、年を取っていく姿、お別れのこと——犬にまつわる泣ける話を集めました。
レオと出会ったのは、私が3歳の時。 山奥の綺麗な川へバーベキューしに向かっていると、運転していた父が 「あそこに犬がおる!」 と言って車を停めた。 窓を開けて見…
二十二歳の老犬を連れて動物病院へ通う大谷さんは、診察のたびに首輪を外して自分の手首に巻く人でした。小雨の夕方にタクシーを断り、歩いて帰ったその背中の意味を、私は…
10年以上前、友達が一匹の柴犬を飼い始めた。 体の色が似ているからと言って、その犬は『きなこ』という名前になった。 友達は夕方になるとよく『きなこ』を散歩させて…
11年間、飼っていた愛犬が亡くなった。 死ぬ前の半年間、自分はろくに家に帰らず、世話も殆どしなかった。 その間にどんどん衰えて行っていたのに、あまり見ることも触…
昔の話だが、近所に旦那さんに先立たれ、独り暮らしをしているお婆ちゃんが居た。 お婆ちゃんは室内で柴犬を飼っていた。 嫁いだ娘さんや孫たちがしょっちゅう様子を見に…
小学3年生の時、親父が仕事帰りに雑種の小犬を拾って来た。 黒くて目がまん丸で、コロコロとした可愛い奴。 でも野良なので、小汚くて毛がボロボロに抜けていた。 そん…
普段は俺のことをバカにしまくっているドーベルマンのロッキー。 しかし小学生の時、ロッキーは俺を助けてくれた。 ※ お袋の実家に帰省していた時、近所の大きな川にロ…
奈良・吉野で八つの山を預かる山守だった父は、山を下りるたびに道の脇の石を三つ、崩してから積み直していました。毒蛇から父を庇って噛まれた愛犬フクが、なぜ三十年もの…
昨日、彼女の家の犬が死んだ。 彼女の家は昔、彼女の兄貴が高校生という若さで自殺してから、両親も彼女もうつ病になって酷い状態だったらしい。 そんな時に引き取って来…
夕方になると、坂の上のコロは古いブロック塀の角に座って私を待っていました。十八年のあいだ、雨の日も雪の日も台風の日もです。犬が自分で坂を上るのだと母は言っていま…
わずかな小遣いを握りしめ、毎日ペットショップに通うひとりの男の子が選んだのは、足の不自由な一匹の子犬でした。そっとまくり上げたズボンの下に隠されていた、彼の本当…
散歩をサボってばかりだった私を、十三年もそばで見守り続けた柴犬のナナ。寝たきりだったはずのその子が、私が街へ帰る朝、最後の力を振り絞って立ち上がったのです。一匹…
雨の夜に拾った雑種の子犬ナナと過ごした十四年。会社を辞め塞ぎ込んだ私を救い、家族の一員となったナナの一生と、最後の散歩、看取った日を描く泣ける話。口がきけなかっ…
借金とすれ違いでバラバラだった我が家に、中学生の妹が雨の夜に抱えて帰った一匹の雑種犬フク。冷えきった家族を真ん中で結び直し、皆を見送るたびに遠吠えしたフクと過ご…