リードを噛み千切り

公開日: ペット | 心温まる話 |

ドーベルマン(フリー写真)

普段は俺のことをバカにしまくっているドーベルマンのロッキー。

しかし小学生の時、ロッキーは俺を助けてくれた。

お袋の実家に帰省していた時、近所の大きな川にロッキーと一緒に遊びに行った。

川の石を渡って真ん中まで辿り着いた時、足元のコケに滑らせて転落してしまった。

落ちた場所はギリギリ足が着く深さだったのだが、流されるうちに深い場所に行ってしまい、パニクった俺は泳ぐことも忘れ溺れて行った。

釣り人はもっと上流の方に行かなければ居ないし、道路からも遠いので、溺れながらも必死で叫んでも誰も来ない状況。

しかも川の水は冷たく、段々力が抜けて行って、死を覚悟し始めた頃…。

目の前にロッキーが居て、俺のシャツを噛み、川の岸に運んでくれた。

正直、ロッキーが来るのは有り得ないと思っていた。

だって俺はロッキーが逃げないようにリードを階段の手すりに結んでいたから。

どうやってロッキーは来られたんだろうと思い、水を吐き落ち着いてからロッキーを見ると、リードが噛み千切られていた。

余程暴れたのか、首からも血が出ていて、こんなに必死になって俺のことを助けてくれたのかと思うと、小学生ながらも感動して号泣した。

それ以来、ロッキーは俺のヒーロー。

もしロッキーに何かがあったら、次は俺が助けてやりたいと思う。

渋滞(フリー写真)

迷彩服のヒーロー

一昨年の夏、私は5歳の息子を連れて、家から車で1時間の所にある自然博物館の昆虫展へ向かっていました。ムシキングの影響で、息子はとても楽しみにしていました。 あと数キロと言う地点で…

色鉛筆で描かれた線(フリー写真)

弟の物語

私の家族は、父、母、私、弟の四人家族。 弟がまだ六歳の時の話。 弟と私は十二才も歳が離れている。凄く可愛い弟。 だけど私は遊び盛りだったし、家に居れば父と母の取っ組み…

クレヨンで描いたハート(フリー写真)

姉の思いやり

当時4歳の長女が、幼稚園の行事の参加記念品で箱に入ったクレヨンのセットを貰って来た。 ところが、事もあろうにその日の夕方、見事に全部折っちゃった。 当然、うちの嫁は激怒。叱…

飲食店の席(フリー写真)

ファミレスの父娘

ファミレスで一人ご飯を食べていたら、前のテーブルからおっさんと女子高生の会話が聞こえて来た。 おっさんはスーツ姿で普通の中年。痩せていて、東幹久さんに似た雰囲気。会話の流れから父…

夫婦の手(フリー写真)

大事なメール

嫁が風呂に入っている時に携帯を見てしまった。 メールボックスには俺が送った『今から帰る』というような、くだらないメールばかり。 でもフォルダがあって、そこにメールが一杯貯ま…

巣鴨の歩行者天国(フリー写真)

とげぬき地蔵様

私は小さい頃から中耳炎で、しょっちゅう耳が痛くなっては、治療のために耳鼻科へ行っていました。 小学校に入ると、私が耳鼻科に行くために学校を休んだり早退したりすると、クラスの子に …

星空(フリー写真)

一生懸命に生きて

私は昨日、小学4年生の子から手紙で相談を受けました。 『僕のお母さんに元気になって欲しくて、プレゼントをあげたいんだけど、僕のお小遣いは329円しかありません。この値段で買えて、…

子犬(フリー写真)

子犬を買いに来た男の子

あるペットショップの店頭に『子犬セール中!』の札が掛けられました。 子犬と聞くと子供はとても心をそそられるものです。 暫くするとやはり、男の子が店に入って来ました。 …

海の父娘(フリー写真)

例え火の中でも

私の両親は小さな喫茶店を営んでいます。 私はそこの一人娘で、父は中卒で学歴はありませんが、とても真面目な人でした。 バブルが弾けて景気が悪化して来た頃、父は仕事の暇な時間に…

機関車(フリー写真)

モンロヴィアへ

太平洋戦争が終わって間もない頃、彼女は単身ニューヨークに留学しました。 ところが、待っていたのは人種差別…。 栄養失調と精神的プレッシャーが重なり、肺結核に罹ってしまったの…