両親は大切に

2017/07/13 | ちょっと切ない話 | 家族 | 母

人前では殆ど泣いたことのない俺が、生涯で一番泣いたのはお袋が死んだ時だった。 お袋は元々ちょっと頭が弱くて、よく家族を困らせていた。 思春期の俺は、普通とは…

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たくちゃん

2017/07/11 | ちょっと切ない話 | 友情 | 悲しい話

その人は一個上の先輩で、同級生や後輩からも『たくちゃん』と呼ばれていた。 初めて話したのは小学校の運動会の時。 俺の小学校は、全学年ごちゃ混ぜで行われる。俺…

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せめて届かないだろうか

2017/07/07 | ちょっと切ない話 | 友情

葬式、行けなくてゴメン。 マジでゴメン。 行かなかったことに言い訳できないけどさ、せめてものお詫びに、お前んちの裏の山に登って来たんだ。 工事用の岩の間に作…

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忘れられない暗証番号

2017/07/05 | ちょっと切ない話 | 恋愛

元号が昭和から平成に変わろうとしていた頃の話です。 当時、私は二十代半ば。彼女も同じ年でした。 いよいよ付き合おうかという時期に、彼女から私に泣きながらの電…

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猫のアン

2017/06/30 | ちょっと切ない話 | ペット | 猫

私が小学生の時、野良猫が家に懐いて子猫を生んだ。メス一匹とオス三匹。 その内、オス二匹は病気や事故で死んだ。 生き残ったメスとオスには、アンとトラという名前…

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ろうそくの火と墓守

2017/06/29 | ちょっと切ない話 | 家族

急な坂をふうふう息を吐きながら登り、家族のお墓に着く。 風が強いんだ、今日は。 春の日差しに汗ばみながら枯れた花を除去して、生えた雑草を取り、墓石を綺麗に拭…

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彼女の導き

2017/06/27 | ちょっと切ない話 | 仕事 | 恋愛

もう2年も前の話になる。 当時、俺は医学生だった。彼女も居た。 世の中にこれ以上、良い女は居ないと思う程の女性だった。 しかし彼女はまだ若かったにも関わらず…

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猫エサ缶とコーヒー

2017/06/27 | ちょっと切ない話 | 猫

俺はコンビニで一人夜勤をしている。 いつも夜中の3時くらいに、猫エサ缶とコーヒーを買って行くおっちゃんがいる。 おっちゃんが、 「うちの猫はこれしか食べない…

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お兄ちゃんの思いやり

2017/06/27 | ちょっと切ない話 | 兄弟姉妹 | 心温まる話

小学1年生の息子と、幼稚園の年中の息子、二児の母です。 下の子には障害があり、今年は就学問題を控えています。 今年に入ってすぐ、上の子が 「来年は弟くんも1…

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恐かった父

2017/06/23 | ちょっと切ない話 | 家族 | 父

私の父は無口で頑固で本当に恐くて、親戚中が一目置いている人でした。 家に行ってもいつもお酒を飲んでいて、その横で母が忙しなく動いていた記憶があります。 ※ …

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