最初で最後のラブレター

公開日: 夫婦 | 家族 | 心温まる話 | 祖父母

ベンチに座る老夫婦(フリー写真)

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父。

私たち家族は以前からの本人の希望通り、医師から余命があと僅かであることを知らされていたが、祖父には告知しないでいた。

「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね」

それは祖父を見舞った際の合い言葉のようでもあった。

祖父の一周忌が過ぎた頃、父が祖母に一通の手紙を手渡した。祖母の心の落ち着きを待ってのことだった。

衰弱し震える手で書かれた文字は、書道で師範格であった祖父が書いたとは思えないほど弱々しかったが、文面から感じられる優しさや慈しみが祖父のそれであった。

『おばあちゃん元気 ともに過ごした時間は永いようで短い50年でしたね また機会があればいっしょに暮らしたいものです』

祖父が書いた最初で最後のラブレターである。

子供の寝顔(フリー写真)

お豆の煮方

交通安全週間のある日、母から二枚のプリントを渡されました。 そのプリントには交通事故についての注意などが書いてあり、その中には実際にあった話が書いてありました。 それは交通…

ケーキカット(フリー写真)

思い出のスプーン

私は不妊治療の末にようやく産まれた子供だったそうです。 幼い頃から本当に可愛がられて育ちました。 もちろんただ甘やかすだけではなく、叱られることもありました。 でも常…

初期の携帯電話(フリー写真)

母と携帯電話

15年前の話です。 今でもそうだが人付き合いの苦手な俺は、会社を辞め一人で仕事を始めた。 車に工具を積み、出張で電気製品の修理や取り付けをする仕事だ。 当時はまだ携帯…

教室(フリー写真)

先生がくれた宝物

私がその先生に出会ったのは中学一年生の夏でした。 先生は塾の英語の担当教師でした。 とても元気で、毎回楽しい授業をしてくれました。 そんな先生の事が私はとても大好き…

白猫(フリー写真)

猫の導き

小学生の頃、親戚の家に遊びに行ったら、痩せてガリガリの子猫が庭にいた。 両親にせがんで家に連れて帰り、その猫を飼う事になった。思い切り可愛がった。 猫は太って元気になり、…

菜の花畑(フリー写真)

本当の豊かさ

中国のとある大富豪の男性が、自分の息子を田舎の土地に送りました。 裕福な生活を当たり前と思っている息子に、一度『貧しさ』というものを体験してもらい、自分たちの生活がどれだけ幸せな…

昼寝中の猫(フリー写真)

ずうずうしい野良猫

お悩み相談 Q. 通って来る野良猫が大変ずうずうしく、困っています。 始めは家の外でみゃーみゃー鳴いて飯をねだる程度だったのですが、この寒空の下では辛かろうと一度玄関に泊め…

バイク(フリー写真)

最高の子供達

昔話になるが、15歳の時に親父が畑や山に通うのに使うスーパーカブを無免で持ち出し、親父に顔の形が変わるほどぶん殴られて以来のバイク好きだった。 カブから始まり、モンキー、FX、C…

旧日本兵の方(フリー写真)

やっと戦争が終わった

祖父が満州に行っていたことは知っていたが、シベリア行きが確定してしまった時に、友人と逃亡したのは知らなかった。 何でも2、3日は友人たちと逃亡生活を過ごしていたが、人数が居ると目…

猫(フリー写真)

父を護衛する猫

父が突然亡くなった。 うちの猫のみぃは、父の行く先行く先に付いて行く猫だった。 「こいつはいつも俺の後を付いて来るんだ。俺の護衛なんだ」 と父は生前、少し自慢気に言っ…