最初で最後のラブレター

公開日: 夫婦 | 家族 | 心温まる話 | 祖父母

ベンチに座る老夫婦(フリー写真)

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父。

私たち家族は以前からの本人の希望通り、医師から余命があと僅かであることを知らされていたが、祖父には告知しないでいた。

「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね」

それは祖父を見舞った際の合い言葉のようでもあった。

祖父の一周忌が過ぎた頃、父が祖母に一通の手紙を手渡した。祖母の心の落ち着きを待ってのことだった。

衰弱し震える手で書かれた文字は、書道で師範格であった祖父が書いたとは思えないほど弱々しかったが、文面から感じられる優しさや慈しみが祖父のそれであった。

『おばあちゃん元気 ともに過ごした時間は永いようで短い50年でしたね また機会があればいっしょに暮らしたいものです』

祖父が書いた最初で最後のラブレターである。

信号(フリー写真)

素直な感謝の気持ち

今日、近所の交差点で車に乗り信号待ちをしていると、前方の右折車線でジリジリ前進している車がいた。 明らかに『信号が青になった瞬間に曲がっちまおう』というのが見え見え。 この…

梅干し(フリー写真)

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赤ちゃん(フリー写真)

生まれてくれてありがとう

子供が2人居る。 でも本当は、私は3人の子持ちだ。 ※ 18歳の春に娘が生まれた。 結婚してくれると言っていた父親は、結局認知すらしてくれなかった。 若い私にとっ…

花嫁(フリー写真)

生きているうちに

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山からの眺め(フリー写真)

命があるということ

普通に生きて来ただけなのに、いつの間にか取り返しのつかないガンになっていた。 先月の26日に、あと三ヶ月くらいしか生きられないと言われた。 今は無理を言って退院し、色々な人…

親子(フリー写真)

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母の手を握る赤ちゃん(フリー写真)

生まれて来てくれて有難う

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おむすび(フリー写真)

母の意志

僕が看取った患者さんに、スキルス胃がんに罹った女性の方が居ました。 余命3ヶ月と診断され、彼女はある病院の緩和ケア病棟にやって来ました。 ある日、病室のベランダでお茶を飲み…

桜吹雪(フリー写真)

母さんのふり

結構前、家の固定電話に電話がかかってきた。 『固定電話にかけてくるなんて、誰かなぁ』 と思いながらも、電話に出てみた。 そしたら、 「もしもし? 俺だけど母さん…

ラーメン(フリー写真)

大好きなパパへ

私の両親は私が小さい頃に離婚し、私はずっとお父さんと生きて来た。 お母さんとお父さん。 どっちに行こうか迷っていた時、お父さんは 「ここに残りなよ」 と言ってく…