『姥捨て山』の話を聞いた事はありますか?
年老いた親を、子供が背負って山に捨てるという話です。
大昔、貧しさから本当にそのような風習があったそうです。
そしてこんな事がありました。
子供に背負われている間、親は山の木の枝を折って、地面に落として行きました。
痩せこけた腕を一生懸命伸ばして、一本一本、木の枝を折り続けました。
山奥に着き、自分を捨てて去って行く我が子に、親は言いました。
「目印に木の枝を折ったから、迷わずに下るんだよ」
親というのはこういうものです。
公開日: 悲しい話
『姥捨て山』の話を聞いた事はありますか?
年老いた親を、子供が背負って山に捨てるという話です。
大昔、貧しさから本当にそのような風習があったそうです。
そしてこんな事がありました。
子供に背負われている間、親は山の木の枝を折って、地面に落として行きました。
痩せこけた腕を一生懸命伸ばして、一本一本、木の枝を折り続けました。
山奥に着き、自分を捨てて去って行く我が子に、親は言いました。
「目印に木の枝を折ったから、迷わずに下るんだよ」
親というのはこういうものです。
東日本大震災が発生した。 辺りは想像を絶する光景に変わっていた。鳥居のように積み重なった車、田んぼに浮かぶ漁船。一階部分は瓦礫で隙間なく埋め尽くされ、道路さえまともに走れない状…
私は医師として、人の死に接する機会が少なくありません。しかし、ある日の診察が、私の心を特別に痛めつけました。 少し前、一人の若者に余命宣告をすることになりました。 「誠に…
幼稚園から一緒だった幼馴染の男の子が居た。 私は今でも憶えている。 彼に恋した日のことを。 ※ 幼稚園で意味もなく友達に責められている時に唯一、私の側に居てくれて、ギュ…
中学時代、幼馴染の親友が目の前で事故死した。 あまりに急で、現実を受け容れられなかった俺は少し精神を病んでしまった。 体中を血が出ても止めずに掻きむしったり、拒食症になった…
幼稚園の頃から仲が良かった親友が居た。 俺たちはいつも4人で遊んでいた。 どんな時も、一緒に遊んでいた。 彼女についての相談をしたり馬鹿言ったり、喧嘩したり。 …
このお話は8年程前、九州の西日本新聞に掲載され、映画化もされました。 ご存知の方も多いはずです。特繰出身の学徒兵の方々のお話です。 当時東京に居た私は、銀座の東映に軽い気持…
3歳の頃から、毎日のように遊んでくれたお兄ちゃんがいた。一つ年上で、勉強もスポーツもできて、とにかく優しい。 一人っ子の僕にとって、彼はまるで本物の兄のような存在だった。 …
俺の会社の友人は、4年前に交通事故で奥さんと当時4歳の長男を亡くした。 飲酒運転の車が歩行中の二人を轢き殺すというショッキングな内容で、ワイドショーなどでも取り上げられたほど凄惨…
嫁と娘が一ヶ月前に死んだ。 交通事故で大破。 単独でした。 知らせを受けた時、出張先でしかも場所が根室だったから、帰るのに一苦労だった。 でもどうやって帰ったの…
本当は書くべきじゃないのかも知れないが、久々に堪らない思いになった。 一応、医者の端くれとして働いている。 こういう生業だから、人の死に接する機会は少なくない。 少し…
うちの父は、何だかちょっと変わった人だ。 家事はまったくしないし、気に入らないこ…
五年前の冬の朝。 出動指令の無線が車内に響き、私たち消防隊は病院火災の現場へ走っ…
高校一年の夏休み。 両親に呼ばれた居間は、扇風機の風がむなしく回っていた。 …
先日、小学5年生の娘が何かを書いているのを見つけた。 それは、亡き妻への手紙だっ…
元号が昭和から平成に変わろうとしていた頃のことです。 私は二十代半ば、彼女も同い…
We have detected that you are using extensions to block ads. Please support us by disabling these ads blocker.