叔父さんの血
俺には腹違いの兄貴が居る。
俺が小学5年生、兄貴が大学生の時に、両親が子連れ同士の再婚。
一周りも年が離れていたせいか、何だか打ち解けられないままだった。
※
大学入試の時、入学金の事を親に言えないでいたら、兄貴が知らない内に払っていた。
俺「気を遣わないでよ。いざとなれば働けば…」
兄貴「馬鹿野郎。俺はお前の兄ちゃんだ」
後でちょっと泣いた。
※
姪っ子が大怪我した時、限界まで輸血した。
兄貴「もういい止めろ。死んでしまう」
俺「うるさい。俺は○子の叔父さんだ」
義姉共々泣かした。
お返しだ。ザマミロ。
※
姪っ子の結婚式の時、
「私にはお父さんとお母さんと、叔父さんの血が流れています」
と言われ、図らずも号泣。
兄貴夫婦以上に号泣。大恥かいた。
○子、綺麗だったなあ…。