はしゆよ、はむたよお
娘が、六歳で死んだ。 あまりにも突然で、理由を探す暇すらなかった。 ある日、風呂に入れている最中に、娘は意識を失った。 小さな身体が、急に力を失って、呼びかけて…
続きを読む:はしゆよ、はむたよお娘が、六歳で死んだ。 あまりにも突然で、理由を探す暇すらなかった。 ある日、風呂に入れている最中に、娘は意識を失った。 小さな身体が、急に力を失って、呼びかけて…
続きを読む:はしゆよ、はむたよお俺は母親が嫌いだ。 大嫌いだ。 おせっかいなところが嫌いだ。 何よりも、子どもを一番に考えるところが嫌いだ。 大学に入って一人暮らしを始めて、もう二年も経つのに…
続きを読む:嫌いだと言い続けたその夜は、付き合って三年目の記念日でした。 彼は手料理を用意して、私の帰りを待っていてくれました。 ※ けれど私は、仕事が長引いてしまい、約束の時間に帰れません…
続きを読む:10分後の別れ私が23歳だった頃のことです。 就職して1年目の冬で、ちょうど誕生日の日でした。 ※ その日、職場の人たちが言ってくれました。 「誕生パーティーをしてあげる!」…
続きを読む:最後の誕生日JR大久保駅から通勤していた頃の話です。 当時、週に 2日だけ「 10時までに舞子に着けばいい」という勤務がありました。 朝はゆっくりできるし、電車も空いていて…
続きを読む:明石までのベンチと、三年生の約束うちは貧乏な母子家庭で、俺が生まれた頃、家にはカメラなんてなかった。 だから母さんは、その代わりに色鉛筆で俺の姿を描いて、アルバムみたいにしてくれていた。 絵は…
続きを読む:色鉛筆のアルバムと母の宝物あなたが天国に足早に旅立って、もう十二年になります。 あのとき二歳だった娘も、 生まれたばかりだった息子も、今ではすっかり中学生です。 泣き声ばかり聞かせていた…
続きを読む:先に行ったあなたへ届ける手紙60歳を過ぎて、癌だと告げられても、私は治療はしないつもりでいます。 5年前には一人娘も無事に結婚しましたし、親としての務めも、もうひと通りは果たせたと思ってい…
続きを読む:娘にだけは泣き顔を見せたくなかった私には、気が強くて、しっかり者のおばあちゃんがいた。 思春期に身長がぐんぐん伸びて、それを気にしていた私に向かって、 「あんた、でかいわねぇ」 と、悪びれもせず…
続きを読む:最後までしっかり者だったおばあちゃんへ少し前、近所のスーパーに行ったときのことです。 最近のスーパーって、レジは店員さんが通して、お金を払うところだけセルフになっているところが多いですよね。 その方…
続きを読む:飴玉ひとつで教わった優しさこのエピソードは、私が人生の中で特に大切にしている物語のひとつです。 人間とは何か。 その問いに対するひとつの答えが、この物語には、静かに、しかし圧倒的な説得力…
続きを読む:母の香りをまとった先生私の命は、まもなく静かに尽きます。 不思議と、恐れはありません。 ただ、あなたが大丈夫かだけが心配です。 恋愛ドラマで私より先に泣いていたあなたを、置いていくこ…
続きを読む:泣き虫さんへ ― 私がいなくなったあとも女の子は一歳の頃から入退院を繰り返し、五歳の冬を迎えた。 治療の手立ては尽き、医師からは穏やかな最期を支えるターミナルケアに移ると告げられた。 「好きなものを、…
続きを読む:最後の小さな願い ― 一粒のぶどう常葉大菊川(静岡)に敗れた日、日南学園(宮崎)の左翼手・奥野竜也君(3年)は、闘病中の母に思いを託して甲子園に立った。 彼の胸の奥で燃えていたのは、家族が抱き続…
続きを読む:母のカレー、折り紙の「たつや」― 甲子園に託した一打こんにちは。 11年後の君です。 儲け話も、これから出会う誰かの名前も、今は教えません。 代わりに、もっと大事なことだけを渡します。 ※ 明日、弟が亡くなります…
続きを読む:11年後のぼくが伝えたいことラクリマを応援する
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