小学生の頃、母親が入院していた時期があった。
それが俺の遠足の時期と重なってしまい、俺は一人ではおやつも買いに行けず、戸棚に閉まってあった食べかけのお茶菓子などをリュックに詰め込んだ。
そして、夜遅くオヤジが帰宅。
「あれ…明日遠足なのか」
と呟き、リュックの中を覗いて暫し無言。
もう遅かったので、俺はそのまま寝てしまった。
※
次日、リュックを開けて驚いた。
昨日詰めたおやつのラインナップがガラリと変わっている。
オマケのついたお菓子とか、小さなチョコレートとか…。
オヤジ、俺が寝てからコンビニ行ったんだな。
俺、食べかけの茶菓子でも全然気にしてなかったんだけどさ。
あの時、オヤジがどんな気持ちでコンビニへ行ったかと思うと、少し切なくなる。
note 開設のお知らせ
いつも当ブログをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
今後もこちらでの更新は続けてまいりますが、note では、より頻度高く記事を投稿しております。
同じテーマの別エピソードも掲載しておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。
最新情報は ラクリマ公式 X アカウント にて随時発信しております。ぜひフォローいただけますと幸いです。