あの日、バスで初めてあなたと会った時、突然の告白に困惑しながらも、その勇気に心打たれました。

初めてのデートは、あなたが寝坊して3時間も遅れてきたことに驚いたけれど、それでも待っていて良かったと思えたほど、あなたと過ごす時間は特別でした。

ペアマグを買った日、帰り道であなたがそれを壊してしまった時、面倒だと思いながらも、その一緒にいる時間が、どれだけ貴重だったかを今では理解しています。

海遊館でイルカを見てはしゃぐあなたを追いかけて、はぐれてしまったあの日。あなたの純粋な喜びが、今も私の心に残っています。

修学旅行のお土産にあげたぬいぐるみを、あなたが泣きながら抱きしめた時、あの涙は私にとっても忘れられない宝物です。

誕生日を一緒に過ごしたあの日、別れ際がなかなか来なくて、二人で時間を忘れていたことを今でも懐かしく思い出します。

病気のことを打ち明けられた時、あなたの苦しみをもっと早く知りたかったと心から願いました。

一緒に過ごした夜、あなたが高ぶる気持ちを抑えきれずにいたこと、それが今では愛おしい思い出です。

そして、あなたが病気が治ったと教えてくれたその日、それが別れの前日だったとは。東京へ行くと言われた時の切なさは、今でも胸を締め付けます。

一緒にいられなかった最後の時間、それでもあなたからの連絡が途切れない日々。忘れられたと感じた時の寂しさといったら。

高校に入ってから届いたあなたからの手紙、そしてあなたのお母さんからの手紙。病気が治っていなかった真実を知った時の衝撃は、今も癒えていません。

でも、あなたと過ごした日々が私にとってどれほど幸せだったか。その全てが、今の私を支えています。

あなたから届いた最後の小包。闘病日記の一ページと、あなたのピアス。それらを今、私は大切にしています。

新しい始まりに向けて、あなたの願いを胸に秘めて。ありがとう、本当にありがとう。