タグ: 感動する話

龍之介の絵日記

毎日スケッチブックに絵を描き続けていた5歳の無口な男の子・龍之介。突然の転園でお別れを言えなかった保育士の元に、冬の終わりに小包が届いた。…

十七年後のボタン

十七年前、文化祭で落としたカーディガンのボタン。拾ってくれた隣の席の彼は、返さないまま卒業した。薬剤師になった私の前に、あの日のボタンが届くまでの物語。…

不格好な湯呑み

左官職人の夫と無口な妻。三十年間毎朝使い続けた湯呑みの底に、妻が結婚当初に刻んだ小さな五文字を発見する。言葉にできなかった夫婦の想いを描く、心に染みる物語。…

あの靴、まだあるか

高校時代の親友が貸してくれたバスケットシューズ。社会人になり疎遠になった二人を繋いでいたのは、毎年誕生日に書かれた未送信メッセージだった。友情と後悔の号泣短編。…

いらないと言った朝

中学生の私は父の茶色い弁当が恥ずかしくて「もういらない」と言った。二十年後、入院した父の実家で見つけたアルミの弁当箱の隣には、キャラ弁の作り方を必死に調べた切り…

青磁の湯呑み

十七年間言えなかった「ありがとう」。不器用な写真家が港町で偶然見つけた恩師の個展。対になった青磁の湯呑みが二人の時間をつなぐ感動の物語。…

母が誰かに預けていた一杯

墨田の路地を配達して七年、実家のある二丁目だけを避けて走ってきました。三丁目の田中さんが毎回出してくれる縁の欠けた薄緑の湯呑みと、押し入れの奥から出てきた一枚の…

十八年かかった手紙

十八年ぶりに帰郷した時計修理士の俺は、幼馴染みの由香が三年前に亡くなったことを知った。母から受け取った古い封筒に、小さな水色の折り鶴と短いメモがあった。「東京に…

妻がずっと書いていた返事

大分・長湯温泉の朝、四十年前の琺瑯の弁当箱を開けると、底に色褪せた付箋が一枚だけ残っていました。包みの結び目がいつも左に寄っていた理由、妻が四十年切らさなかった…