大事な我が子へ

公開日: 家族 | 心温まる話 |

手を繋ぐ(フリー写真)

自分が多少辛くても、腰が痛くても頭が痛くても、子供が元気にしてくれているのが凄く嬉しいの。

元気そうな子供の姿を見たり声を聞いているとね、本当に嬉しいの。

別に感謝してくれたり、無理に気にかけてくれたりしなくていいの。

苦労して育てた自分の子供が、自分の足で立って人生歩んでくれることが、何より嬉しい。

悩んでる、行き詰ってる子供を見るのは本当に辛い。

何とかしてあげたい、どうにかしてあげたいんだけど、私じゃ何もしてあげられない。

余計な口出ししちゃって、後悔する事もある。

アナタにはアナタの考えがちゃんとあるのにね。

でも、見守るだけしかできないのは辛い。

苦しんでる姿を見ると、心が張り裂けそうになる。

親なのに、何でこんなにも、何もしてあげられないんだろうって、情けなくなるよ。

今、楽しいアナタへ。アナタが楽しく生きているという事実が、お母さんの生き甲斐です。

今、苦しいアナタへ。何もしてあげられなくてごめんなさい。頼りなくて本当にごめんなさい。

でも、辛くても生き抜いてください。

お願いだから、自暴自棄になったり、自分を卑下したりしないでください。

生きる場所は必ずあります。生きる道は必ずあります。

アナタが、もがいて、もがいて。そこに辿り着くことを毎日祈っています。

私にできることが何かあるなら、どうか言ってください。

誇大表現でも何でもありません。

アナタが強く生きてくれることが、お母さんは自分の命よりも大事です。

関連記事

ハンバーグ(フリー写真)

幸せな食卓

結婚して子供が出来て、ホカホカした食卓にみんな笑顔で並んでたりして、時々泣きそうなほどの幸せを噛み締める。 荒みじんの玉葱が入ったでっかいハンバーグや、大皿一杯の散らし寿司。妻と…

ファミレス(フリー写真)

兄妹の情

ファミレスで仕事をしていると、隣のテーブルに親子が座ったんです。 妙に若作りしている茶髪のお母さんと、中学一年生くらいの兄、そして小学校低学年くらいの妹です。 最初はどこに…

イチゴのショートケーキ(フリー写真)

イチゴショートと女の子

俺がケーキ屋で支払いをしていると、自動ドアが開いて、幼稚園児くらいの女の子が入って来た。 女の子は一人で買い物に来たらしく、極度の緊張からか、頬を赤く染め真剣な眼差しで店員に …

三毛猫(フリー写真)

幸せな猫の一生

僕はご主人様に拾われました。 毎日、おいしいご飯をくれました。 外で汚れたら、お風呂で洗ってくれました。 いつもいっぱい遊んでくれました。 たまにイタズラして怒…

父と子のシルエット(フリー写真)

親父からのタスキ

小さい頃、よく親父に連れられて街中を走ったものだった。 生まれた町は田舎だったので交通量が少なく、そして自然が多く、晴れた日にはとても気持ちの良い空気が漂っていた。 ※ 親父…

祖母の手(フリー写真)

おばあちゃんの深い愛

幼い頃から両親が共働きで、俺の面倒を見てくれたばあちゃん。 俺は癇癪持ちだったからめちゃくちゃ怒られたけど(笑)。 あまりにも怒らせると、トイレに閉じ込められたりもした。…

オムライス(フリー写真)

本当の友達

二十年ほど前の話。 当時、俺の家は片親で凄く貧乏だった。 子供三人を養うために、母ちゃんは夜も寝ないで働いていた。 それでもどん底の生活だった…。 俺は中学を卒…

親子(フリー写真)

父と過ごした日々

2年前、父を癌で亡くしました。 癌が発覚したのはその3年前。風邪が治らないと病院に通い、それでも治らず精密検査をしたら肺癌が見つかりました。しかもリンパにも転移していました。 …

母と子(フリー写真)

懸命に育ててくれた母

私の父は幼い頃に亡くなり、母は再婚せずに私を育ててくれました。 母は学歴も技術もなく、個人商店のような仕事で生計を立てていました。 それでも、当時住んでいた土地は人情が残…

公衆電話(フリー写真)

十円玉の価値

この話は実話で、私はこの話を読む度に『価値観』や『解釈』は人によって違うことを深く感じます。 ※ その子は、生まれながら知的障害者でした。 幼稚園は近所の子供たちと一緒に通っ…