パパしっかり

妻へ
まだ高校生だけどしっかり者の一人娘を遺してくれて有難う。
昨日の貴女のお通夜は寂しくないように沢山の友達連れて来てくれて有難う。
でもやっぱり寂しくて、娘と声を上げて泣いてごめんね。
今日もしっかり見送る自信なんかないから、いつまでも側で
「パパしっかり」
って、いつものように見守ってくれるんだよね?
またいつか会える日まで。
ダメなパパより
妻へ
まだ高校生だけどしっかり者の一人娘を遺してくれて有難う。
昨日の貴女のお通夜は寂しくないように沢山の友達連れて来てくれて有難う。
でもやっぱり寂しくて、娘と声を上げて泣いてごめんね。
今日もしっかり見送る自信なんかないから、いつまでも側で
「パパしっかり」
って、いつものように見守ってくれるんだよね?
またいつか会える日まで。
ダメなパパより
長い間、私たち家族の一員として過ごしてきたのは、白くてふわふわな猫、ミーコだった。私がこの世に生まれてくる前から、彼女は私たちと一緒にいた。 子供の頃、私はミーコが大好きだった…
私が中学3年生になって間もなく、母が肺がん告知を受けたことを聞きました。 当時の自分はそれこそ受験や部活のことで頭が一杯で、 『生活は大丈夫なんだろうか』 『お金は…
娘が六歳で死んだ。 ある日突然、風呂に入れている最中に意識を失った。 直接の死因は心臓発作なのだが、持病の無い子だったので病院も不審に思ったらしく、俺は警察の事情聴取まで受…
近所に住んでいるご夫婦の話です。 その夫婦には子供が居らず、そのせいか私は子供の頃から可愛がってもらっていました。 おじさんは無口な土建屋の事務員。おばさんは自宅で商売をし…
母から突然の電話。「沖縄に行かない?」と彼女は言った。 当時の私は大学三年生で、忙しく疲れる就職活動の真っ只中だった。 「今は忙しい」と断る私に、母は困ったように反論して…
小学生の頃、母親が入院していた時期があった。 それが俺の遠足の時期と重なってしまい、俺は一人ではおやつも買いに行けず、戸棚に閉まってあった食べかけのお茶菓子などをリュックに詰め込…
遠足の日、お昼ご飯の時間になり、担任の先生が子供たちの様子を見回って歩いていた時のことです。 向こうの方でとても鮮やかなものが目に入って来ました。 何だろうと思い近寄って見…
ある日、教室へ行くと座席表が書いてあった。 私の席は廊下側の前から二番目。彼は窓側の一番後ろの席。離れてしまった。 でも同じクラスで本当に良かった。 ※ クラスに馴染ん…
もう数年前の話。 私が小学5年生の時に、ラブラドールを飼った。 母はその犬に『サーブ』と名付けた。 ※ 飽き性だった私は、散歩も父に任せきになり、餌やり当番だけを続けた…
私が幼稚園の時に亡くなったお母さん。 当時、ひらがなを覚えたての私が読めるように、ひらがなだけで書かれた手紙を遺してくれた。 ※ みいちゃんが おかあさんのおなかにやってきて…
私は先天性の障害を持つ足で生まれました。 幼い私が、治療で下半身がギプスに覆われ…
私は昔から何事にも無関心で無愛想でした。友達は少なく、恋愛経験もほとんどありませんでし…
彼と彼女は、いつものツタヤの駐車場で待ち合わせをしました。お互いに重要な話があり、緊張…
宮城県南三陸町の大震災時、防災無線を通じて住民の避難を呼び掛け、多くの命を救った遠藤未…
それは今から数年前、俺の人生における三度の神頼みの始まりでした。 最初は七歳の時…