撮らせてくれない一枚の写真
撮らせてくれない一枚の写真——昭和の雪国の城下町に生きる若い写真師と、三つ年上の仕立ての女の物語。胸の病を隠し、笑って嘘の別れを選んだ人が遺した黒い台紙と最後の…
好きだった人のこと、一緒にいられた時間、終わってしまった恋のこと。恋愛の話は、泣ける話の中でも特別な痛みと温かさを持っています。実話風の短編から長編まで、恋する気持ちと別れの切なさを丁寧に描いた作品を集めました。
撮らせてくれない一枚の写真——昭和の雪国の城下町に生きる若い写真師と、三つ年上の仕立ての女の物語。胸の病を隠し、笑って嘘の別れを選んだ人が遺した黒い台紙と最後の…
昭和の瀬戸内の造船の町を舞台にした泣ける話。身寄りのない船大工の見習いだった私は、廻船問屋の一人娘・志津に恋をした。家格の壁と遠い療養先、月に一度届く文の終いに…
昭和の城下町で時計店を継いだ男と、北の港町へ移っていった人。季節の押し花を挟んだ文通は七年目の春に途絶え、誤解を抱えたまま二十数年が流れた。出されることのなかっ…
昭和の吉野で豆腐屋の娘・はるこへ恋心を秘め続けた源一の物語。五十年後の静かな再会が心に染みる、泣ける話。感動の短編。…
夫を亡くした能登の老婦人のもとに、横浜から見覚えのない手紙が届いた。差出人は六十年前の初恋の人の娘。世界中の港の本に挟まれた、同じ形の桜のしおりが語り出す——心…
陶芸家の俺は10年前の元恋人を忘れられず、もらった花束を干し花にしてずっと工房に置いていた。ある秋、その彼女が客として現れ——切なくも温かい再会の物語。…
十年前に告白できなかった初恋の人と、出張先の城下町で再会した。祖父のリハビリに付き添う彼女が手にしていたのは、蔵から出してきた古い番傘だった。泣ける恋愛の感動短…
図書館司書の桜は、亡くなった元彼の部屋で古いカセットテープを見つけた。「桜へ」と書かれたテープは10本。毎年誕生日の前夜に録音された、届かなかった声だった。…
十七年前、文化祭で落としたカーディガンのボタン。拾ってくれた隣の席の彼は、返さないまま卒業した。薬剤師になった私の前に、あの日のボタンが届くまでの物語。…
温泉街で偶然見つけた懐かしい楽器店。二十年の時を隔てて、あのジャズの音が再び鳴っていた。…
雨の夜、団地の公園で傘もささず立ち尽くす少年を目撃した。一晩中動かなかった少年の正体を知り合いから聞いたとき、胸が締めつけられた。…
写真家である俺が、港町で元恋人と再会した。不器用さから別れた二人を繋ぐ古い鍵。失ったものと、残されたものの物語。…
別れの翌朝、郵便受けに入っていたお守りと短い手紙。彼女がお守りを返してきた本当の理由を、俺は半年後に知った——静かに胸に沁みる悲しい恋愛の話。…
十年前、彼女は突然電話を切って、そのまま姿を消した。理由も聞けないまま月日が過ぎ、タクシー運転手になった私は、ある夜、偶然すべてを知ることになった。…
写真家として旅を続ける俺のもとに、幼馴染・亜季の母から荷物が届いた。中には一冊の日記と、俺が湖畔に落としたあの眼鏡が——。涙が止まらない感動の短編。…