カテゴリー: 心温まる話

膝枕

昔、飲み会があるといつも膝枕をしてくれる子が居たんだ。 こちらから頼む訳でもなく、何となくしてもらう感じだった。 向こうも嫌がるでもなく、俺を膝枕しながら他の奴…

親切な彼女

バスで二人座席に座っていた学生風のカップル。 車椅子の人が乗ろうとした途端、彼女の方がすっと立ち上がって、彼氏に荷物を渡し、運転手が車椅子を乗せるお手伝いをして…

忘れられない生徒

高校教師です。 私が教えていた生徒に問題児の女の子が居ました。 彼女は成績も悪くなく、資格取得にも一生懸命なのですが、その原動力は強過ぎる学歴コンプレックスらし…

テーブルのお皿

私と淳子は、結婚して社宅で暮らし始めました。 台所には四人がやっと座れる小さなテーブルを置き、そこにピカピカの二枚のお皿が並びます。 新しい生活が始まることを感…

普通の一家の物語

その昔、大学の同級生の女の子にがりがりに痩せた子が居た。 細身の娘が好みだったので声を掛け、程なく恋仲に。 ある日、 「心臓に大穴が空いていて、苦しい。 子供も…

お帰りなさい

マニュエル・ガルシアは元気で頼もしく、近所でも働き者と評判の父親だった。 妻に、子供に、仕事に、将来、全て計画通りに運んでいた。 ある日、マニュエル・ガルシアは…

前彼の祝福

学生時代、彼氏を事故で亡くした。 引き摺りまくって、もう新しい彼氏も結婚も要らないと荒み、誘いも蹴り告白も断った。 お一人様の老後を設計していたのだけど、ある日…

野球と夢

一球投げる度、脱げそうになる帽子を被り直す。 岩瀬・真壁・筑波の連合チームの田中康太(筑波2年)は同点の七回、3番手でマウンドに上がった。 1点勝ち越されたが、…

生きているうちに

大学生の時、友人Aちゃんは彼氏B君と同棲していました。 二人ともまだ学生だったため、両親から 「交際は許すが結婚はまだまだ先の事。責任を持った交際をすること(避…

大きなバラの花束

接客を何年か担当してくれていた優秀な女性スタッフが、その店を辞めることになった。 店長は、一生懸命仕事をしてくれた彼女に何かお礼がしたかった。 いよいよ彼女の最…

大切なあなたに花束を

私は介護施設で働いています。 時々おじいちゃんやおばあちゃん宛に、ご家族の方よりお手紙や花束が届きます。 花束を持って行くと、皆さん集まって来ます。 自分かもし…

果物の命

昔、24時間営業のスーパーで働いていた。 この時期はただえさえ寒い上に、店内に冷房が効いていて凄く寒かったな。 それはさておき、その年は柿が凄く美味しかったんで…

人生

1960年に私は生まれて、今まで生きてきた。 いたずらっ子だった小学生時代。 落ちこぼれだった中学生時代。 レスリングに出会い、スポーツが何たるかを学んだ高校時…

本当の豊かさ

中国のとある大富豪の男性が、自分の息子を田舎の土地に送りました。 裕福な生活を当たり前と思っている息子に、一度『貧しさ』というものを体験してもらい、自分たちの生…

笑顔でいるんだ

俺が小学生の頃、家のすぐ近くにお好み焼屋があったんだ。 その店はお婆さんが一人でやっているお店で、細々と続いていた。 俺はその頃いじめられててさ、でも家に帰って…