黄ばんだ封筒
俺の母親は、俺が十二歳の時に死んだ。 ただの風邪で入院したはずだったのに。 一週間後には、もういなかった。 理由が分からないまま、世界だけが先に進んでいった。 …
俺の母親は、俺が十二歳の時に死んだ。 ただの風邪で入院したはずだったのに。 一週間後には、もういなかった。 理由が分からないまま、世界だけが先に進んでいった。 …
俺さ。 生まれた時から、ひどい小児喘息だったんだ。 ※ 夜中に苦しくなって、かーちゃんを起こして病院へ連れて行ってもらう。 そんなことが、しょっちゅうだった。 …
私が23歳だった頃のことです。 就職して1年目の冬で、ちょうど誕生日の日でした。 ※ その日、職場の人たちが言ってくれました。 「誕生パーティーをしてあげる!」…
JR大久保駅から通勤していた頃の話です。 当時、週に 2日だけ「 10時までに舞子に着けばいい」という勤務がありました。 朝はゆっくりできるし、電車も空いていて…
うちは貧乏な母子家庭で、俺が生まれた頃、家にはカメラなんてなかった。 だから母さんは、その代わりに色鉛筆で俺の姿を描いて、アルバムみたいにしてくれていた。 絵は…
あなたが天国に足早に旅立って、もう十二年になります。 あのとき二歳だった娘も、 生まれたばかりだった息子も、今ではすっかり中学生です。 泣き声ばかり聞かせていた…
60歳を過ぎて、癌だと告げられても、私は治療はしないつもりでいます。 5年前には一人娘も無事に結婚しましたし、親としての務めも、もうひと通りは果たせたと思ってい…
私には、気が強くて、しっかり者のおばあちゃんがいた。 思春期に身長がぐんぐん伸びて、それを気にしていた私に向かって、 「あんた、でかいわねぇ」 と、悪びれもせず…
私の命は、まもなく静かに尽きます。 不思議と、恐れはありません。 ただ、あなたが大丈夫かだけが心配です。 恋愛ドラマで私より先に泣いていたあなたを、置いていくこ…
女の子は一歳の頃から入退院を繰り返し、五歳の冬を迎えた。 治療の手立ては尽き、医師からは穏やかな最期を支えるターミナルケアに移ると告げられた。 「好きなものを、…
常葉大菊川(静岡)に敗れた日、日南学園(宮崎)の左翼手・奥野竜也君(3年)は、闘病中の母に思いを託して甲子園に立った。 彼の胸の奥で燃えていたのは、家族が抱き続…
こんにちは。 11年後の君です。 儲け話も、これから出会う誰かの名前も、今は教えません。 代わりに、もっと大事なことだけを渡します。 ※ 明日、弟が亡くなります…
カァチャン、元気にしていますか。 あなたがいなくなって、もう九年が経ちました。 九年という歳月が流れたのに、私はまだあなたを思い出しては涙してしまいます。 大人…
二十歳の誕生日に、父から腕時計をプレゼントされた。 箱を開けたときの、少し得意そうな父の顔を今でもはっきり覚えている。 私は夏生まれだ。 翌日から、友人たちと海…
日曜の夜、ビールを飲みながら書いている。 読みにくかったらすまない。 そして、どのスレに書けばいいのか分からなかった。 ただ、この気持ちをどこかに置いておきたか…