雪の夜の未送信メール
クリスマスイブの喧嘩で「ごめんなさい」が言えなかった私に、彼のお母さんが見せてくれたのは、携帯の下書きに残る一通の未送信メールだった。意地っ張りな私が十年守り続…
続きを読む:雪の夜の未送信メールクリスマスイブの喧嘩で「ごめんなさい」が言えなかった私に、彼のお母さんが見せてくれたのは、携帯の下書きに残る一通の未送信メールだった。意地っ張りな私が十年守り続…
続きを読む:雪の夜の未送信メール初めて彼女に会ったのは、内定式の時。同期だった。 聡明を絵に書いたような人。学生時代に書いた論文か何かが賞を獲ったこともあるらしく、期待の新人ということだった。…
続きを読む:秘密のお守り大学生の時、友人Aちゃんは彼氏B君と同棲していました。 二人ともまだ学生だったため、両親から 「交際は許すが結婚はまだまだ先の事。責任を持った交際をすること(避…
続きを読む:生きているうちにあれは今から1年半前。大学3年になりたての春。 大学の授業が終わり、帰り支度をしている時に携帯が鳴った。 着信画面を見ると、彼の親友でした。 珍しいなと思って電…
続きを読む:大好きだった彼港町の喫茶店で、十年働いた青木さんが最後の出勤日を迎える。店長の私は、常連客から集めた三十本のバラを用意した。毎朝のトイレ掃除と、小さなメモが結んだ、店と客と一…
続きを読む:三十本のバラと最後の出勤日去年の夏、彼女が逝きました。 ある日、体調が優れないので病院へ。 検査の結果、癌。 余命半年と診断されました。 最期まで「もっと生きたい」「死にたくない」とは言…
続きを読む:ずっと笑っていてね20年前、私は団地に住んでいました。 夜の20時くらいに会社から帰ると、団地前の公園で雨の中、一人の男の子が傘もささず向かいの団地を見ながら立っていました。 は…
続きを読む:真っ直ぐな青年の姿富山・氷見のグループホームで働いて七年目の冬、二十人の入居者の方々から私あてに大きな花束が届いた日のこと。集会室のカレンダーの裏に八重さんが留めていた十四本のリ…
続きを読む:カレンダーの裏に増えたリボン甲府で指輪の石留めをしています。三年前、婚約指輪を渡す前日に彼女を亡くしました。彼女が値打ちのない真鍮の輪を一年半はめ続けた理由と、工房の受付簿に毎月残されてい…
続きを読む:渡せなかった婚約指輪と真鍮の輪台風11号の余波が残る福岡の午後、整骨院の前で乗せたおばあちゃんは、小学三年の台風の日を語り出した。継母に使いへ出され、職員室で出会った女の先生。その正体を、私…
続きを読む:台風の日に乗せたおばあちゃん二十四時間営業のスーパーの深夜、斜めの棚から落ちた柿は、誰にも選ばれずに廃棄ノートに書かれる。十一月のある夜、仕事帰りの女の子が、その傷んだ柿を五つ、定価で買っ…
続きを読む:傷んだ柿を五つ買った夜中国のとある大富豪の男性が、自分の息子を田舎の土地に送りました。 裕福な生活を当たり前と思っている息子に、一度『貧しさ』というものを体験してもらい、自分たちの生…
続きを読む:本当の豊かさ靴修理店で働く四つ年上の史織さんが、喫茶店で静かに告げた余命半年。二年間一度も俺に甘えなかった彼女は「会うのはこれっきり」と言い残し、三週間後、差出人のない小さ…
続きを読む:余命半年の彼女ラクリマを応援する
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