優しさを遺してくれた人へ
先日、亡くなった妻のガラケーの情報を引き出してもらった。 きっかけは、何気なく立ち寄った携帯ショップで見かけた「古い携帯のデータ復旧」の広告だった。 ※ 思い返…
続きを読む:優しさを遺してくれた人へ先日、亡くなった妻のガラケーの情報を引き出してもらった。 きっかけは、何気なく立ち寄った携帯ショップで見かけた「古い携帯のデータ復旧」の広告だった。 ※ 思い返…
続きを読む:優しさを遺してくれた人へ大学生の頃、仲の良かった友人のAちゃんは、同じ大学の彼氏B君と同棲を始めました。まだ若かったふたりに、両親は「結婚はまだ早い。責任ある交際を」と諭していました。…
続きを読む:花嫁姿を見せたくて2011年4月、宮城の沿岸で捜索を続けていた私に、赤い長靴の女の子が封筒を差し出した。「じえいたいさんありがとう。うみより」。その手紙は疲れ切った隊員全員の支え…
続きを読む:手帳に挟んだうみちゃんの手紙小学生のころ、私はいじめられていた。 きっかけは、私の消しゴムを勝手に使われたことだった。 それに怒った私に対して、相手は学年で一目置かれていた女子――いわゆる…
続きを読む:彼女の「ごめんね」が届いた日手が震える母がつくる茶色い弁当を、毎日バケツに空けていた高校二年の秋。海老を入れた朝の最後のお弁当に私が返した言葉と、母の手帳に残された二行が、二十年たった今も…
続きを読む:最後のお弁当今日、俺は養父に―― 「おとん」って、言ってやったんだよ。 そしたらさ、いきなり泣き出したんだよ、あのおっさんが。 俺もなんか、つられて涙が止まんなくなってさ。…
続きを読む:俺のお母さんだ俺の母方のばあちゃんは、いつもニコニコしていて、とてもかわいらしい人だった。 生んだ子供は四姉妹。 娘たちがみんな嫁いでからは、じいちゃんと二人で穏やかな日々を…
続きを読む:母が綴った愛のかたち結婚して五年目、ようやく待ちに待った子どもが生まれた。 抱きしめた瞬間、涙があふれ、世界で一番の宝物だと思った。 二年が経ち、子どもに障害があることが判明した。…
続きを読む:奇跡のメッセージファミレスで、一人で食事をしていたときだった。 ふと、前のテーブルから聞こえてきた会話に耳がとまった。 そこにいたのは、スーツ姿の中年男性と、制服を着た女子高生…
続きを読む:父と娘、静かな再会初めて彼女に会ったのは、内定式のときだった。同期として顔を合わせた。 聡明を絵に描いたような人だった。学生時代に書いた論文か何かが賞を獲ったらしく、期待の新人と…
続きを読む:君がくれた、小さな勇気耳の聞こえない僕は、物心ついたときにはもう手話が使えました。習った覚えはありません。その理由を主治医が明かしたのは、僕が父に手を上げるようになってからでした。仏…
続きを読む:父の練習帳は挨拶から始まっていなかった俺が30歳のとき、一つ年下の女性と結婚した。今では、娘が三人と息子が一人。 長女は19歳、次女は17歳、三女が12歳。長男は10歳。 この話をすると、よく聞かれ…
続きを読む:パパ、本当にありがとう俺は入社してから、ひたすら数字を追い続けてきた。 毎日必死に働き、7年が経ち、会社からも業績を認められるようになった。 何度か昇格を経て、いくつかの部下を持つよ…
続きを読む:意外な誕生日のサプライズ両親の離婚の夜、六歳上の兄は玄関の靴の前に正座して、出て行く母を引き止めようとした。大人になって初めて知った真実と、遠ざかる兄の背中に、妹がずっと言えなかった「…
続きを読む:玄関で泣いた兄の背中終戦後の満州から逃げ延びた祖父と、沖縄で幼い弟を背負って歩いた祖母。私が二十七歳の秋に届いた一通の手紙が、語られなかった戦争の記憶を静かに開いた。生かされた命と…
続きを読む:生かされた命ラクリマを応援する
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