がんばろうや
親父がサラ金で借金を作って逃げた。
それで、とうの昔に別居していた母さんと住む事になった。
友達にも母さんにも明るく振る舞っているけど、正直参っている。
「あんたは強い子やな」
なんて言っとるけど…。
「ずっと一緒に暮らしよった親父やぞ!!」
と言いたいけど、言える訳もなく。
それでつい彼女に当たってしまいました……。
いつものように、また喧嘩かなと思いました。
でも、彼女は
「私で良かったら支えちゃるし、助けてあげる。
でも、あんたはお母さんの支えになってあげないかんやろ?
がんばろうや。
辛いことあったら私が支えになっちゃるし、聞いてあげるけん。
がんばろ?」
俺の片想いから、必死のアプローチで付き合ってくれた彼女の言葉です。
馬鹿みたいに泣いてしまいました。