ドア裏の落書き

公開日: 心温まる話

トイレ(フリー写真)

以前、大きな病院に通院していました。

ある日、男子トイレの洋式の方に入って座ると、ドア裏に小さな落書きがあったのです。

『入院して二ヶ月 治らない もうだめだ』

そして二週間後…。

その落書きの事はすっかり忘れていたのですが、またそのトイレに入りました。

ドア裏は落書きで一杯になっていました。

『頑張れ』

『ガンガレ』

『必ず良くなるぜい!』

等々の言葉が書かれています。

しかも、そのトイレはそれからペンキの塗り直しがされ、他のドアは新しい色になったのですが、何故かそのドアだけは塗り直されずに落書きがそのまま残っていました。

それを見て、何だかとても温かい気持ちになりました。

関連記事

ドーベルマン(フリー写真)

リードを噛み千切り

普段は俺のことをバカにしまくっているドーベルマンのロッキー。 しかし小学生の時、ロッキーは俺を助けてくれた。 ※ お袋の実家に帰省していた時、近所の大きな川にロッキーと一緒に…

夫婦の手(フリー写真)

私は幸せでした

文才が無いため酷い文になると思いますが、少し私の話に付き合ってください。 24歳の時、私は人生のどん底に居ました。 6年間も付き合って婚約までした彼には、私の高校時代の友人…

手を繋ぐ恋人同士(フリー写真)

遠く離れても、絆は永遠に

ある町に、幼馴染の男女が暮らしていた。 彼らは幼い頃からずっと一緒に過ごし、お互いのことを大切に思っていた。 しかしある日、男性が突然遠い町へ引っ越すことになった。 …

ゲームセンターの筐体(フリーイラスト)

もう一回出来るよ

今日、ゲーセンで人のプレイを見物していたら、カプエス台(※注1)に小学生らしき子が乱入していた。 波動拳も知らないようで、ひたすらガチャプレイ。 ガードもままならないまま、…

乾杯(フリー写真)

変わらないもの

今まですれ違いが多くて、なかなか時間を取って話す機会のなかった父。 そんな父と時間を取って話す機会を得たのは、恥ずかしながら仕事でミスを連発して会社から叱責を何度も受けていた時…

スマートフォン

父の遺した言葉

私は今、高等学校3年生です。父がこの世を去ったのは10月26日のことでした。 父は、私が心から尊敬し、誇りに思える素晴らしい人でした。彼の死に際して、母と妹は慟哭しました。 …

野球ボール(フリー写真)

父と息子のキャッチボール

私の父は高校の時、野球部の投手として甲子園を目指したそうです。 「地区大会の決勝で9回に逆転され、あと一歩のところで甲子園に出ることができなかった」 と、小さい頃によく聞か…

教室(フリー写真)

女の子を庇うため

中学一年の時のこと。 授業中に隣の席の女の子がおしっこを漏らしていました。 女の子の席は一番後ろの端だったので、他には誰も気が付いていない様子。 僕はおもむろに席を立…

吹雪(フリー写真)

ばあちゃんの手紙

俺の母方のばあちゃんは、いつもニコニコしていて、かわいかった。 生んだ子供は四姉妹。 娘が全員嫁いだ後、長いことじいちゃんと二人暮らしだった。 そして、じいちゃんは2…

父親の手を握る子(フリー写真)

もし生まれ変わったら

両親が離婚して、若くして妊娠した母親にとっては、望まれた子供ではなかった。 自分が6歳の時に母は別の男性と付き合い、父親も別の女性と関係を持ったため、両親は自分の親権を争う裁判…