覚えたてのひらがな

公開日: 子供 | 家族 | 心温まる話

小学生の女の子(フリー写真)

ある日、妻が長女をこっぴどく叱っていた。

私「キョーコが何かしたのか?」

妻「私の車を釘みたいなもんでひっかいとるとよ!」

私「何でそんなことしたん?」

と聞くも、長女は答えない。

気になって車を確認しに行った。

懐中電灯に照らされ浮かび上がったそれを見て、言葉が詰まった。

覚えたてのひらがなで、

『おかさん そだてくえて あいがとお いつもくるまに きおつけて』

と書いてあった。

当時は自宅付近で死亡事故が続き、子供にも注意していた頃である。

もちろんその『落書き』を私は今も消していない。

通帳(フリー写真)

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糖尿病を患っていて、目が見えなかったばあちゃん。 一番家が近くて、よく遊びに来る私を随分可愛がってくれた。 思えば、小さい頃の記憶は、殆どばあちゃんと一緒に居た気がする(母…

猫(フリー写真)

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手を繋ぐカップル(フリー写真)

幸せの在り処

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犬(フリー写真)

大切な家族

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女子高生(フリー写真)

一緒に生きる覚悟

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街の夕日(フリー写真)

人とのご縁

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海を眺める男の子(フリー写真)

ぽっけ

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初期の携帯電話(フリー写真)

母と携帯電話

15年前の話です。 今でもそうだが人付き合いの苦手な俺は、会社を辞め一人で仕事を始めた。 車に工具を積み、出張で電気製品の修理や取り付けをする仕事だ。 当時はまだ携帯…

梅干し(フリー写真)

憧れた世界

飲んだくれの親父のせいで貧乏育ち。だから小さい頃は遠足の弁当が嫌いだった。 麦の混ざったご飯に梅干しと佃煮。 恥ずかしいから、 「見て~!俺オッサン弁当!父ちゃんが『…

おばあさん(フリー素材)

ばあちゃんいつまでもげんきでね

ばあちゃんの痴呆症は日に日に進行し、ついに家族の顔も分からなくなった。 お袋のことは変わらず母ちゃんと呼んだが、それすらも自分の母親と思い込んでいるらしかった。 俺と親父は…