
妻へ
まだ高校生だけどしっかり者の一人娘を遺してくれて有難う。
昨日の貴女のお通夜は寂しくないように沢山の友達連れて来てくれて有難う。
でもやっぱり寂しくて、娘と声を上げて泣いてごめんね。
今日もしっかり見送る自信なんかないから、いつまでも側で
「パパしっかり」
って、いつものように見守ってくれるんだよね?
またいつか会える日まで。
ダメなパパより
妻へ
まだ高校生だけどしっかり者の一人娘を遺してくれて有難う。
昨日の貴女のお通夜は寂しくないように沢山の友達連れて来てくれて有難う。
でもやっぱり寂しくて、娘と声を上げて泣いてごめんね。
今日もしっかり見送る自信なんかないから、いつまでも側で
「パパしっかり」
って、いつものように見守ってくれるんだよね?
またいつか会える日まで。
ダメなパパより
ゆいへ なあ、俺もうダメみてぇだ。 何でだ? お前に出会うまでは死にたいぐらい毎日が退屈だった。 でも今は俺すげえ生きたい。 何で病気に勝てねえんだろ? …
俺がまだ小学校に上がる前、父親は交通事故で亡くなった。 母親は、女手ひとつで俺を育ててくれた。 ※ 家は貧しく、県立高校を受けたが落ちてしまい、私立に通う余裕もなか…
二十年ほど前の話。 当時、俺の家は片親で凄く貧乏だった。 子供三人を養うために、母ちゃんは夜も寝ないで働いていた。 それでもどん底の生活だった…。 俺は中学を卒…
我が家にはコロという名前の雑種犬がいました。彼は長く白と茶の毛がふわふわした美しい犬で、私が学生の頃、毎日学校からの帰り道で、通学路が見える場所に座って私の帰りを待っていました。賢く…
毎年お盆に帰省すると、近くの川で『送り火』があります。 いつもは淡い光の列がゆっくり川下に流れて行くのを眺めるだけなのだけど、その年は灯篭に『さちこ』と書いて川に浮かべました。 …
彼は幼い頃に母親を亡くし、父親と祖母と暮らしていました。 17歳の時、急性骨髄性白血病にかかってしまい、本人すら死を覚悟していましたが、骨髄移植のドナーが運良く見つかり死の淵から…
家内を亡くしました。 お腹に第二子を宿した彼女が乗ったタクシーは、病院へ向かう途中、居眠り運転のトラックと激突。即死のようでした。 警察から連絡が来た時は、酷い冗談だと思い…
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昨日、恋人が死んじゃったんです。病気で。 そしたらなんか通夜が終わって、病院に置いて来た荷物とか改めて取りに行ったら、その荷物の中に俺宛ての手紙が入ってたんです。 で、よく…
物心ついた時からずっと一緒だった猫が病気になった。 いつものように私が名前を呼んでも、腕の中に飛び込んで来る元気も無くなり、お医者さんにも 「もう長くはない」 と告げ…
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五年前の冬の朝。 出動指令の無線が車内に響き、私たち消防隊は病院火災の現場へ走っ…
高校一年の夏休み。 両親に呼ばれた居間は、扇風機の風がむなしく回っていた。 …
先日、小学5年生の娘が何かを書いているのを見つけた。 それは、亡き妻への手紙だっ…
元号が昭和から平成に変わろうとしていた頃のことです。 私は二十代半ば、彼女も同い…
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