ミスドの親子

公開日: ちょっと切ない話 | 子供 | 家族 |

ドーナツ(フリー写真)

日曜にミスドへ行った時の話。

若いお父さんと、3歳くらいの目がくりくりした可愛い男の子が席に着いた。

お父さんと私は背中合わせ。以下、肩越しに聞いた会話。

子「どーなつ、おいしいねぇ」

父「ん、美味しいね」

子「おかーちゃんにも、あげたいねぇ」

父「そだね」

子「おかーちゃん、いつおっき?」

父「んー、お母ちゃんはとっても疲れてるから。いつ起きるか分かんないな」

子「そっかあ。○○(自分の名前)、ゆーえんちいきたい!」

父「ん?」

子「ゆーえんちいって、かんらんしゃ!おかーちゃんいっしょ!」

父「そだね。お母ちゃんと行きたいね、三人で。お母ちゃんがおっきしたら…」

子「おとーちゃん? だいじょうぶ? えーんえーん?」

父「大丈夫。えーんえーんしてないよ。お父ちゃんは大丈夫だから」

もう涙を堪えるのに必死でした。

この親子に何があったのかは推し量ることしか出来ませんが、優しいぼくちゃんと、まだ若いお父さんに幸あれ。

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