詰め替えられていた遠足のおやつ
母が入院していた小学四年の春、焼津のかつお節工場で焙乾をしていた父が、遠足の前夜に私のリュックを詰め直しました。店へ行ったのではなく三軒の家の戸を叩いていたと知…
続きを読む:詰め替えられていた遠足のおやつ母が入院していた小学四年の春、焼津のかつお節工場で焙乾をしていた父が、遠足の前夜に私のリュックを詰め直しました。店へ行ったのではなく三軒の家の戸を叩いていたと知…
続きを読む:詰め替えられていた遠足のおやつ私には付き合って一年の彼氏がいました。 その彼氏(Sとします)には持病があり、心臓を患っていました。 一緒にご飯を食べていると胸を押さえて苦しがったり、偶に倒れ…
続きを読む:優しい彼の嘘祖父が満州に行っていたことは知っていたが、シベリア行きが確定してしまった時に、友人と逃亡したのは知らなかった。 何でも2、3日は友人たちと逃亡生活を過ごしていた…
続きを読む:やっと戦争が終わった俺が入院していた時、隣の小児科病棟に5歳くらいの白血病の男の子が入院していた。 生まれてから一度も外に出られていない子だと聞いた。 ※ ある日、大声で泣く声がす…
続きを読む:少年との約束学生の頃、市立美術館の公募展の受付で、彫刻の審査員の先生と並んで座りました。私が咳をするたびに「手を出しなさい」と言い、のど飴の缶を三度振って、一粒だけ手のひら…
続きを読む:南天のど飴の缶を振る手君が死んでから、もう一年が経つ。 君は今も僕を、見守ってくれているのかな? 君は僕にとって、生まれて初めて出来た彼女だった。 凄く嬉しくて、幸せだったなあ。 突…
続きを読む:憶えていてくれるかなあ「ゆきをとってきて…おねがい、ゆきがみたい…」 あなたはそう言って、雪をほしがりましたね。 季節外れの雪を。 ※ あれから何年も時が経ちました。 あなたは、ゆっ…
続きを読む:季節外れの雪先天性で障害のある足で生まれた私。 まだ一才を過ぎたばかりの私が、治療で下半身全部がギプスに。 その晩、痛くて外したがり、火の点いたように泣いたらしい。 泣き疲…
続きを読む:両親から受けた愛情俺と嫁は、高校の時からの付き合いだった。 付き合った切っ掛けは、同じ委員会に所属したこと。 高校の文化祭で、俺と嫁は同じ仕事をした。 準備から事後まで、約一ヶ月…
続きを読む:23年間のリセット嫁と娘が一ヶ月前に死んだ。 交通事故で大破。 単独でした。 知らせを受けた時、出張先でしかも場所が根室だったから、帰るのに一苦労だった。 でもどうやって帰ったの…
続きを読む:幸せだった日常親と喧嘩をし「出て行け」と言われ、家を飛び出して6年。 家を出て3年後に知り合った女性と同棲し、2年後に子供が出来た。 物凄く嬉しかった。 母性愛があるのと同じ…
続きを読む:生まれて来てくれて有難うラクリマを応援する
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