好きという気持ち

公開日: ちょっと切ない話 | 恋愛

放課後の黒板(フリー写真)

中学1年生の時、仲の良かったO君という男の子が居た。

漫画やCDを貸しっこしたり、放課後一緒に勉強したり、土日も二人で図書館などで会ったりしていた。

中学2年生になる前に、私が転校する事になった時、O君は泣くほど悲しんでくれた。

私も悲しかったけど、O君の親友から

「Oはお前の事が好きなんだよ。気付いてやれよ」

と言われ、パニックになってしまった。

子供だった私には『好き』や『嫌い』という気持ちが全然解らなかった。

他の女の子たちが恋愛の話で騒ぐのを理解できなかったから、そういう話をしないO君と一緒に遊んでいただけだった。

突然、O君が凄く怖くなって、残りの一ヶ月はO君と殆ど話す事もなく、私は転校した。

O君は最後に、彼が大事にしていたCDをくれた。

私はそれすらも怖くて、一度も聴かずにどこかにしまった。

何年か経ち、ようやく人を好きになるという事が理解できた時、自分がO君にした酷い仕打ちに泣いた。

私もO君が好きだったのだと思う。ごめんなさい。

鉛筆と参考書(フリー写真)

厳しい母

私の母はとても厳しい。 身の回りの事は全て自分でやらされていた。 勉強も部活も一番じゃないと気が済まない。 定期テストで二番を取ると、 「二番は敗者の一番だ」…

恋人同士(フリー写真)

抱き締められなかった背中

私が中学生の時の話です。 当時、私には恋人のような人が居た。 『ような』というのは、付き合う約束はしていたけど、まだ付き合い始めていない状況だったため。 子供ながらに…

母の手を握る赤子(フリー写真)

母の想い

彼は幼い頃に母親を亡くし、父親と祖母と暮らしていました。 17歳の時、急性骨髄性白血病にかかってしまい、本人すら死を覚悟していましたが、骨髄移植のドナーが運良く見つかり死の淵から…

ウェットフードを食べる猫(フリー写真)

猫エサ缶とコーヒー

俺はコンビニで一人夜勤をしている。 いつも夜中の3時くらいに、猫エサ缶とコーヒーを買って行くおっちゃんがいる。 おっちゃんが、 「うちの猫はこれしか食べないんだよ」 …

浜辺を走る親子(フリー写真)

両親は大切に

人前では殆ど泣いたことのない俺が、生涯で一番泣いたのはお袋が死んだ時だった。 お袋は元々ちょっと頭が弱くて、よく家族を困らせていた。 思春期の俺は、普通とは違う母親がむかつ…

手を組む女性(フリー写真)

恋人からの手紙

昨日、恋人が死んじゃったんです。病気で。 そしたらなんか通夜が終わって、病院に置いて来た荷物とか改めて取りに行ったら、その荷物の中に俺宛ての手紙が入ってたんです。 で、よく…

日記帳(フリー写真)

彼の遺した日記

2年間、付き合っていた彼に振られました。 それはもう、最後は彼が言ったとは思えないほどの酷い言葉で。 どんなにまだ好きだと言っても復縁は叶わず、音信不通になってしまいました…

双子の姉妹(フリー写真:サムネイル)

ずっと笑顔で

私には双子の妹がいます。名前はあやか。 私たちはそっくりすぎるほどよく似ていて、両親もたまに間違えるほどです。 でも性格は全く違って、あやかは昔からとても活発で明るい性格…

ジッポ(フリー写真)

ジッポとメンソール

俺は煙草は嫌いだ。でも、俺の部屋には一個のジッポがある。 ハートをあしらったデザインは俺の部屋には合わないけど、俺はこのジッポを捨てる事は無いだろう。 一年前。いわゆる合コ…

手を繋ぐカップル(フリー写真)

最初で最後のキス

私が小学生の頃、初めて人を好きになりました。 上級生だったのですが、誰にでも分け隔てなく優しい人で、誰もが彼を好いていました。 そんな彼がどういう訳か、地味な私を好きになっ…