この命を大切に生きよう

公開日: ちょっと切ない話

太陽と手のひら(フリー写真)

あれは何年も前、僕が年長さんの時でした。

僕は生まれた時から重度のアレルギーがあり、何回も生死の境を彷徨って来ました。

アレルギーの発作の事をアナフィラキシーショックと言うのですが、それを年長の時に体験しました。

その時の事について書きます。

幼稚園の年長さんの頃、お腹が空いていた僕は、テーブルの上に置かれていた卵入り炒飯を食べてしまいました。

すると十分後くらいに息苦しくなって来て、呼吸困難になりました。

そしてあれよあれよという間に、僕は意識を失ってしまったのです。

その時の事は今でもはっきりと憶えています。

本当に死なせて欲しい、そう思うほど苦しかったです。

でも、病院のベッドの上で聞いた話によると、あれから三日が経っていた事、その間お医者さんが懸命に治療をして下さっていた事を聞きました。

それを聞いた時、

「みんなに助けてもらった、この命を大切に生きよう」

と幼いながら感じました。

それから虐めにも遭いましたが、この事を思い出して何とか乗り越えることができました。

最近、自ら命を絶つ方が増えています。

僕はいつも悲しい気持ちで見ています。

もしあなたが命を絶とうとしているなら、伝えたい言葉があります。

あなたの命は、一人だけのものではなくて、みんなのもの。

中学生の僕が書いたら生意気かもしれませんが。

関連記事

結婚式(フリー写真)

二人目の子供

俺が結婚したのは20歳の頃だった。当時、妻は21歳。学生結婚だった。 二年ほど貧乏しながら幸せに暮らしていたのだが、ある時、妊娠が発覚。 俺は飛び上がるくらい嬉しく、一人で…

おでこを当てる父と娘(フリー写真)

もうおねえさんだから

7ヶ月前に妻が他界して初めて迎えた、娘の4歳の誕生日。 今日は休みを取って朝から娘と二人、妻の墓参りに出掛けて来た。 妻の死後、暫くはあんなに 「ままにあいたい」「ま…

祖母の手(フリー写真)

おばあちゃんの深い愛

幼い頃から両親が共働きで、俺の面倒を見てくれたばあちゃん。 俺は癇癪持ちだったからめちゃくちゃ怒られたけど(笑)。 あまりにも怒らせると、トイレに閉じ込められたりもした。…

日記帳(フリー写真)

彼の遺した日記

2年間、付き合っていた彼に振られました。 それはもう、最後は彼が言ったとは思えないほどの酷い言葉で。 どんなにまだ好きだと言っても復縁は叶わず、音信不通になってしまいました…

ビール(フリー写真)

恐かった父

私の父は無口で頑固で本当に恐くて、親戚中が一目置いている人でした。 家に行ってもいつもお酒を飲んでいて、その横で母が忙しなく動いていた記憶があります。 ※ 私が結婚する事にな…

カップル(フリー写真)

二人の幸せ

私は現在20歳です。 今付き合っている彼氏とは、去年の夏にナンパされて知り合った。 彼氏の見た目はいわゆるチャラ男で、それなりに遊んでいる感じ。 絶対好きになんてなら…

恋人(フリー写真)

彼女の遺言

大学時代の同級生仲間で、1年の時から付き合っているカップルが居ました。 仲良しで、でも二人だけの世界を作っている訳ではなく、みんなと仲良くしていました。 私は女の方の一番の…

寝ている猫(フリー写真)

飼い猫の最後の別れ

10年以上前、ひょんな切っ掛けで、捨てられたらしいスコティッシュの白猫を飼う事になった。 でもその猫の首には大きな癌があり、猫エイズも発症していて、 「もうあと一ヶ月ぐらい…

夫婦の手(フリー写真)

空席に座る子

旦那の上司の話です。亡くなったお子さんの話だそうです。 主人の上司のA課長は、病気で子供を失いました。 当時5歳。幼稚園で言えば、年中さんですね。 原因は判りません…

手(フリー写真)

無償の愛

おじいちゃんは老いから手足が不自由で、トイレも一人で行くのは厳しい。 だから、いつもはおばあちゃんが下の世話をしていた。 おばあちゃん以外が下の世話をするのを嫌がったからだ…