タグ: 別れ

最期の見送り

散歩をサボってばかりだった私を、十三年もそばで見守り続けた柴犬のナナ。寝たきりだったはずのその子が、私が街へ帰る朝、最後の力を振り絞って立ち上がったのです。一匹…

彼からの手紙

潮の匂いのする小さな港町で育った幼なじみの彼に、私はずっと片想いをしていました。旅立ちの前夜に告白するはずだった日、彼は事故で逝きました。三年間どうしても開けな…

先輩の声

教室の隅に隠れていた人嫌いの私を、落語研究会へ強引に連れ出した、うるさくて優しい梶井さん。亡き先輩が遺した扇子を握り、追善の高座でサゲを失くした瞬間、耳もとで聞…