タグ: 感動

兄の手帳と声

下町の工務店で逝った兄の遺品から見つかった手帳の走り書き。古いスマートフォンに残された27件のボイスメモに、介護士の妹に伝えられなかった言葉が静かに残されていた…

枯れない花束

閉店した花屋の棚の裏から見つかった一枚の写真。元恋人が二十年前にそっと置いていった、声にならなかった想いの手紙。商店街の花屋を畳んだ男が気づいた、あの日の嘘と赦…

母の朝の日課

タクシー運転手の息子が母の団地で見つけた千を超える折り鶴。翼の裏に書かれた一行の日記が、忙しさを言い訳に疎遠にしていた日々を静かに照らす。母の愛に涙する感動の物…

最高に幸せなこと

これは、港町の小さな定食屋で起きた、心あたたまる泣ける話です。卵が大嫌いだった男の子が、私の焼いただし巻き卵だけは笑顔で食べてくれました。料理を作る喜びと、誰か…

藍に染まった手

初めての給料で両親を食事に招いた、新米保育士の私。藍染職人の父は終始不機嫌で、二十年の苦労は晩飯一回で帳消しにはならないと言い放ちました。盃を支える青く染まった…

手作りのアルバム

お針子の母が我が子の成長を布へ刺繍し続けた、泣ける話の短編です。カメラの買えない貧しい母子家庭での出来事でした。恥じて引き裂いた夜、母が拾い集めて繕い直したいび…

愛しい娘

北の海へ半年ごとに出る漁師の父をめぐる、泣ける話の短編です。父は暗い部屋で娘の寝顔をそっと覗いては、声を殺して泣いていました。忘れられるのが怖かったのだと、父は…

親父の思い出

城下町の時計店に遺された子供の腕時計をめぐる、泣ける話の短編です。疎遠なまま独りで亡くなった父が、二十年以上も前に私が忘れた時計を、外しかけの歯車のまま直そうと…