泣ける話・感動する実話まとめ|ラクリマ
父はにんじんの花を抜いていた
中学二年の春、私は父にもう弁当はいらないと言った。父はその朝から二度と私の弁当を作らなかった。二十年後、実家の押入れから出てきたアルミの弁当箱と料理雑誌の切り抜…
続きを読む:父はにんじんの花を抜いていた毎年届けるお子様ランチ
不治の病で5歳の息子を亡くした夫婦が、生前の約束を果たすため遊園地を訪れる。空の椅子に感じた小さな温もりが、二人に再び生きる力を与えてくれた。…
続きを読む:毎年届けるお子様ランチ一枚の敷石だけ乾いている
二十年前の雨の夜、団地の公園で八時間立ち続けた少年がいました。靴の先は、ほかより一枚だけ低い敷石にきっちり収まっていたのです。二十年後に同じ場所へ行くと、その一…
続きを読む:一枚の敷石だけ乾いている青い丸の約束
夜勤タクシー運転手として三十年。退職の日、妻が描いた古い地図を見つけた。赤い丸は二人で行った場所、青い丸はいつか行きたい場所。青い丸は一つも叶っていなかった。…
続きを読む:青い丸の約束湖のほとりのダッフルコート
裏磐梯の桧原湖へ往診に行くと、玄関から出てきたのは八年前に絶縁した弟でした。父の形見のダッフルコート、欠けたままの一番上のトグル、そしてその穴に毎年通し替えられ…
続きを読む:湖のほとりのダッフルコート母が誰かに預けていた一杯
墨田の路地を配達して七年、実家のある二丁目だけを避けて走ってきました。三丁目の田中さんが毎回出してくれる縁の欠けた薄緑の湯呑みと、押し入れの奥から出てきた一枚の…
続きを読む:母が誰かに預けていた一杯兄が絵日記をやめた夏
美大志望だった兄が絵日記をやめた理由。薬剤師の弟が十五年ぶりに兄の薬局を訪れ、壁の水彩画と最後のページが教えてくれた真実に涙する、兄弟の和解の物語。…
続きを読む:兄が絵日記をやめた夏遅すぎた「ありがとう」
温泉街の駅員として働く俺のもとに届いた忘れ物。中には折り鶴と、十五年間音信不通だった幼馴染からのメモが入っていた。不器用な二人が最後に交わした言葉とは。…
続きを読む:遅すぎた「ありがとう」十八年かかった手紙
十八年ぶりに帰郷した時計修理士の俺は、幼馴染みの由香が三年前に亡くなったことを知った。母から受け取った古い封筒に、小さな水色の折り鶴と短いメモがあった。「東京に…
続きを読む:十八年かかった手紙ラクリマを応援する
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