
カァチャン、元気にしていますか。
あなたがいなくなって、もう九年が経ちました。
九年という歳月が流れたのに、私はまだあなたを思い出しては涙してしまいます。
大人になって、一児の母にもなったのに、まだ泣き虫のままなんです。
ねえカァチャン、たまには夢の中で叱ってください。
「しっかりしなさい」と、昔みたいに。
※
カァチャンがいなくなったとき、私はまだ幼くて、覚えていることはほんの少ししかありません。
でも、私の中には“あなたがしてくれたであろうこと”が、ちゃんと残っている気がします。
寒い夜には毛布をかけてくれたこと。
熱を出したときに背中を撫でてくれた手の温もり。
笑いながら台所に立っていた背中。
どれも断片的だけど、心のどこかにやわらかく焼き付いているんです。
※
今、私には小さな娘がいます。
彼女にご飯を食べさせたり、髪を結ってやったりするたびに、ふと思うんです。
――カァチャンも、こんな気持ちで私を見ていたのかなって。
娘が眠ったあと、布団の端をそっと直すとき、あなたの手が私の中に蘇ります。
※
写真の中のあなたは、いつも優しく笑っています。
その笑顔を見るたびに、心が少し温かくなる。
でもね、たまには怒った顔も見たいんです。
「もう泣かないの」と言ってほしい。
「大丈夫、大丈夫」と頭を撫でてほしい。
カァチャン、私はまだあなたに甘えたいんです。
※
逢いたいけど、まだそっちには行けません。
娘を立派に育ててからじゃないとね。
だから――せめて夢の中で会いに来て。
少しでいいから、笑って、叱って、抱きしめて。
待ってるよ、カァチャン。
いつまでも、あなたが大好きです。