彼からの手紙
潮の匂いのする小さな港町で育った幼なじみの彼に、私はずっと片想いをしていました。旅立ちの前夜に告白するはずだった日、彼は事故で逝きました。三年間どうしても開けな…
好きだった人のこと、一緒にいられた時間、終わってしまった恋のこと。恋愛の話は、泣ける話の中でも特別な痛みと温かさを持っています。実話風の短編から長編まで、恋する気持ちと別れの切なさを丁寧に描いた作品を集めました。
潮の匂いのする小さな港町で育った幼なじみの彼に、私はずっと片想いをしていました。旅立ちの前夜に告白するはずだった日、彼は事故で逝きました。三年間どうしても開けな…
父の死を境に心因性発声障害で声を失った恋人。活版印刷の職人である私は、声の代わりに鉛の活字で毎晩ひとつずつ言葉を組み、筆談と身ぶりで寄り添い続けました。一年後の…
古いピアノの調律をきっかけに結ばれた二人。けれど彼女は、若くして記憶を失っていきます。渡せなかったアクアマリンの指輪を手に、彼は遠い海辺の町へ彼女を訪ねました。…
付き合って三年目の記念日、些細な喧嘩で家を出た恋人が、わずか十分後に近所の交差点で逝きました。遺された缶コーヒーとカーディガンが静かに語った、不器用なあの人の深…
優しい恋人を世間の目で測り、つらく当たり続けてしまった俺の泣ける話です。彼女が割った父の形見の帆船模型と、事故のあとに見つけた一冊の日記が、すべてを変えました。…