最後までしっかり者だったおばあちゃんへ
私には、気が強くて、しっかり者のおばあちゃんがいた。 思春期に身長がぐんぐん伸びて、それを気にしていた私に向かって、 「あんた、でかいわねぇ」 と、悪びれもせず…
私には、気が強くて、しっかり者のおばあちゃんがいた。 思春期に身長がぐんぐん伸びて、それを気にしていた私に向かって、 「あんた、でかいわねぇ」 と、悪びれもせず…
少し前、近所のスーパーに行ったときのことです。 最近のスーパーって、レジは店員さんが通して、お金を払うところだけセルフになっているところが多いですよね。 その方…
このエピソードは、私が人生の中で特に大切にしている物語のひとつです。 人間とは何か。 その問いに対するひとつの答えが、この物語には、静かに、しかし圧倒的な説得力…
女の子は一歳の頃から入退院を繰り返し、五歳の冬を迎えた。 治療の手立ては尽き、医師からは穏やかな最期を支えるターミナルケアに移ると告げられた。 「好きなものを、…
常葉大菊川(静岡)に敗れた日、日南学園(宮崎)の左翼手・奥野竜也君(3年)は、闘病中の母に思いを託して甲子園に立った。 彼の胸の奥で燃えていたのは、家族が抱き続…
ヘタレプログラマーの父は、今日も仕事で疲れ果てて帰ってきた。 深夜の玄関。明かりがまだついていることに気づいて、彼は眉をひそめた。 「まだ起きていたのか。もう遅…
うちは貧乏な母子家庭だった。 俺が生まれた頃、家にはカメラなんて無かった。 その代わりに母さんは――写真のかわりに、色鉛筆で俺の絵を描き続け、アルバムにして残し…
母が家を出ていったのは、小学一年の秋のことだった。 男を作って去っていった母の背中を、幼い俺はただ呆然と見送るしかなかった。 その日から、父の作る不器用な料理で…
母が24歳、父が26歳の時、僕は6歳で両親の離婚を経験した。 母は若くして妊娠し、生まれた僕は望まれた存在ではなかった。 母には別の男が、父には別の女がいて、二…
実家の猫は、赤ん坊の頃に空き地で見つけられた。 その小さな体は目も潰れて放置され、声を限りに泣き叫んでいた。 あまりに悲惨な姿に、最初は正直、触ることすら躊躇っ…
中学2年生の夏から、私は病気で一年間も入院しました。 退院して間もなく高校受験があり、高校生になると下宿生活が始まりました。 高校を卒業して就職し、田舎を飛び出…
第二次大戦が終わり、私は日本の兵士たちの帰国事務に携わっていました。 毎日、留守家族の人々が次々と訪ねてきます。私は机越しに、「ご主人は亡くなられました」「息子…
旦那の上司であるA課長の話です。亡くなったお子さんにまつわる、深い悲しみと奇跡の物語です。 ※ A課長は5歳になるお子さんを病気で失いました。幼稚園でいえば年中…