君の手紙、僕の手紙
先日、小学5年生の娘が何かを書いているのを見つけた。 それは、亡き妻への手紙だった。 「ちょっと貸して」 そう言って、そっと中身を見せてもらった。 まだ拙い文字…
先日、小学5年生の娘が何かを書いているのを見つけた。 それは、亡き妻への手紙だった。 「ちょっと貸して」 そう言って、そっと中身を見せてもらった。 まだ拙い文字…
元号が昭和から平成に変わろうとしていた頃のことです。 私は二十代半ば、彼女も同い年でした。 ちょうど、付き合おうかという時期に――彼女から、泣きながら一本の電話…
遠足の日のことでした。 お昼ご飯の時間になり、担任の先生は子どもたちの様子を見ながら、芝生の上を歩いていました。 色とりどりのお弁当が並び、笑顔と笑い声があふれ…
私はかつて、妻と一人娘の三人で暮らしていた。 だが、娘が1歳と2ヶ月になった頃、離婚することになった。 原因は、酒に溺れた私だった。 酒癖が悪く、時には暴力的に…
僕は小さい頃、両親に捨てられました。 それから、あちこちを転々として、生きてきました。 小さな頃の僕は、「施設の子」「いつも同じ服を着た乞食」と、後ろ指をさされ…
私がその先生に出会ったのは、中学一年生の春でした。 先生は、私たちのクラスの担任でした。 明るくて、元気で、いつも全力。 でも、怒るときは本気で怒る。 机を叩い…
俺が中学2年生だったときの話だ。 当時、幼馴染のKという女の子がいた。 小さい頃からよく一緒に遊んでいて、気づけば俺はKに恋心を抱くようになっていた。 でも、K…
僕がかつて看取った患者さんに、スキルス胃がんを患っていた一人の女性がいました。 余命3ヶ月と診断され、彼女はある病院の緩和ケア病棟に入院してきました。 ※ ある…
私は昔から、何事にも無関心で、無愛想な性格でした。 友達は、片手で数えるほどしかいませんでした。 恋愛に至っては、生まれてこのかた、たったの二回。 ※ でも、今…
私の夫は、結婚する前に脳の病気で倒れ、死の淵を彷徨いました。 その知らせを私が知ったのは、倒れてから5日も経ってからのことでした。 彼の家族が病院に駆けつけた際…
私の彼氏は、もうこの世にいません。 希少がんという、稀にしか見つからない病気でした。 彼は、我慢強くて、なかなか弱音を吐けない人でした。 それでも、陽気で明るく…
1月の寒い朝になると、必ず思い出す少年がいます。 あれは、私が狭心症のため休職し、九州の実家で静養していたときのことでした。 毎朝、愛犬のテツと散歩に出かけてい…
俺が惚れた子の話をします。 俺はもう、40歳手前の独身男です。 もう5年近く、彼女もいません。 ※ そんな俺が、去年の5月ごろに友人に誘われ、なんとなくゴルフを…
兄家族が、俺たちの家に突然やってきた。 そして――長女を置いて、引っ越していった。 ※ 兄も兄嫁も、昔から甥っ子ばかりを溺愛していた。 甥は確かにすごい奴だっ…
あれは、今から一年半前。大学3年になったばかりの春のことでした。 授業が終わり、帰り支度をしていると、携帯が鳴りました。 画面に表示されたのは、彼の親友からの着…
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