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兄が遺した銀の鈴

亡くなった兄の研究ノートが、五年経って横浜のパン屋に届いた。最後のページに記されていたのは、妹への静かな祈り。猫の首輪で揺れる、兄が遺した銀の鈴の音が、無口だっ…

母のガイドブック

単身赴任先の横浜へ何度誘っても来なかった母。四十九日の夜、簞笥の奥から見つかった母のガイドブックには、赤鉛筆の線と「息子と」の三文字が並んでいました。言えなかっ…