タグ: お手玉

蛍さんのお手玉と雪の谷

湯を落とす日の朝、湯守の捨松は桐の小箱から赤いお手玉を見つけた。四十年前の雪の冬、片足を引きずって谷を登ってきた蛍さんが教えてくれた遊びと、北向きの部屋の柱に残…

三毛猫がつないでいたもの

七年ぶりに帰省した拓也を待っていたのは、老いた三毛猫と、縫い物かごの中の三十一個のお手玉だった。祖母の無言の愛情に気づいたとき、涙が止まらなかった。…