「ありがとう」から始まった家族
兄家族が、俺たちの家に突然やってきた。 そして――長女を置いて、引っ越していった。 ※ 兄も兄嫁も、昔から甥っ子ばかりを溺愛していた。 甥は確かにすごい奴だっ…
続きを読む彼がくれた最期の「ありがとう」
あれは、今から一年半前。大学3年になったばかりの春のことでした。 授業が終わり、帰り支度をしていると、携帯が鳴りました。 画面に表示されたのは、彼の親友からの着…
続きを読む結婚式に届いた母のビデオレター
本人から聞いたのか、共通の友人から聞いたのか──その記憶は曖昧だけれど。 「物心がつく前に母親を亡くし、父親に育てられた子だ」と、その話はいつの間にか耳に入って…
続きを読む千穂姉ちゃんが待っていたもの
俺が小学三年生の夏休みに体験した話だ。 今の今まで、すっかり忘れていた。 ※ 小学校の夏休みといえば、遊びまくった記憶しかない。 午前中は勉強しろという先生の指…
続きを読む世界で一番温かい野球観戦
幼い頃に、父を亡くしました。 それからというもの、母は再婚もせずに、女手ひとつで俺を育ててくれました。 ※ 学歴も、特別な技術もなかった母は、個人商店の雑務や配…
続きを読む「おいしい」って笑った日
俺の妹さ、俺が17の時に死んだんだよ。今からもう、8年前のことになる。 まだ6歳だった。 末っ子でさ、家は男兄弟ばっかだったから、兄貴も弟も、そりゃあ猫かわいが…
続きを読む