カテゴリー: 祖父母

おじいちゃんおばあちゃんとの思い出は、大人になってから突然よみがえります。手のぬくもり、口癖、一緒に食べたもの——祖父母にまつわる泣ける話は、遠い記憶を優しく呼び起こしてくれます。

祖父の釣り日誌

無口な祖父が毎年私の誕生日に湖へ行っていたことを、遺品の釣り日誌で知った。「よかった、よかった」という短い言葉に込められた愛に気づいた、保育士の私の話。…

縫い込まれた許し

薬剤師の俺が白衣のポケットで七年間持ち歩いたお守りの縫い目が、ある春の日に開いた。中から出てきたのは祖父の震える字で書かれたメモだった——港の男の、照れ隠しと許…

祖父の弁当箱

無口で不器用な祖父が遺したアルミの弁当箱。その底に折り畳まれた一枚の紙が、六年越しの言葉を語りかけてきた——港町を舞台にした、涙があふれる感動の物語。…

届いていた気持ち

山間の村の郵便局員として赴任した私が、毎日届け続けた祖母の家。ろくに話せないまま逝った祖母の押し入れに、大切にしまわれた三十五枚の絵はがきがあった。感動の泣ける…

祖母の送れなかった便り

祖母の遺品整理中に見つかった古い菓子缶。中には三十年分の絵はがきが。全部、私の名前が書かれていた。切手は一枚も貼られていなかった。…

止まった柱時計は待っていた

港町の祖母の家には、三時十分を指したまま動かない止まった柱時計があった。二万八千円の修理を断った祖母が代わりに買ったのは、千円の真鍮の音叉が一本だけ。調律師にな…

おばあちゃんの願い

子どもの頃、家庭の事情でおばあちゃんの家に預けられた俺。見知らぬ土地に来て間もないこともあり、友達はおらず、孤独を感じていた。 その寂しさを紛らわせるため、ノー…