セルフレジの飴玉をもらった日
見た目の怖さで避けられてばかりの二十四歳が、スーパーの新しい精算機の前で、手の震える男性に先に「ごめんねぇ」と言われた。拾ったのは数十円の小銭だけ。もらったセル…
見た目の怖さで避けられてばかりの二十四歳が、スーパーの新しい精算機の前で、手の震える男性に先に「ごめんねぇ」と言われた。拾ったのは数十円の小銭だけ。もらったセル…
二十四時間営業のスーパーの深夜、斜めの棚から落ちた柿は、誰にも選ばれずに廃棄ノートに書かれる。十一月のある夜、仕事帰りの女の子が、その傷んだ柿を五つ、定価で買っ…
春一番の日、店の駐車場に散った段ボールを一人で追いかけていた私のもとへ、文句を言った若いカップルが髪も服も乱れたまま両腕いっぱいの箱を抱えて戻ってきた。レジ係が…