恩師の三十五年の一行
上田の在所から届いた一通の手紙。三十五年ぶりに訪ねた中学校の恩師が、桐の箱から取り出した一枚の短冊。墨と万年筆と鉛筆で書き足された、教え子の人生を読み続けた一行…
上田の在所から届いた一通の手紙。三十五年ぶりに訪ねた中学校の恩師が、桐の箱から取り出した一枚の短冊。墨と万年筆と鉛筆で書き足された、教え子の人生を読み続けた一行…
裂けた学ランの背中を白い糸で縫った日から、三十年近く。制服バンクの受付に、その上着が返ってきた。襟の裏には七人分の名前が重なり、背中の白い縫い目だけが、秋の光の…
香川・小豆島の全校八十人ほどの中学校で、一年ぶりに退院して戻ってくる同級生のために、弟が誰にも言わずに丸坊主になりました。翌朝の教室は坊主だらけ。島にたった一軒…