継ぎ目の音を数えた子
六十三歳で夜間の大学に入った元保線員の私は、講義室の窓の震えの中に線路の継ぎ目の音を聞いていました。十八年会っていない父と息子をもう一度つないだのは、私がかつて…
六十三歳で夜間の大学に入った元保線員の私は、講義室の窓の震えの中に線路の継ぎ目の音を聞いていました。十八年会っていない父と息子をもう一度つないだのは、私がかつて…
「兄ちゃんは手でしゃべる人」——三十年前に亡くなった弟が遺した古い動画で、ずっと謝れなかった理容師の兄が知る本当の気持ち。不器用な兄弟の沈黙の理解が、姪の結婚式…
十七年間言えなかった「ありがとう」。不器用な写真家が港町で偶然見つけた恩師の個展。対になった青磁の湯呑みが二人の時間をつなぐ感動の物語。…