今から3年程前の事です。
飼っていたチワワ(以下、まーちゃん)が脳梗塞で亡くなりました。
14歳でした。
まーちゃんは亡くなる前日まで元気で、死因が脳梗塞と聞いた時は、
『脳梗塞って本当に症状が出るまで判らないんだな』
と思いました。
※
亡くなる当日。
遅く起きて来た俺は、リビングに入った。
するとまーちゃんが苦しそうにもがいていて、両親が心配そうにさすっているのを見た。
その時、俺は何となく察した。
『このままだと、死んじゃう』
そう思った俺は、両親に早く「病院に連れて行け」と叫んだ。
まーちゃんを抱え、車で病院に向かった両親。
暫くして、電話でまーちゃんが亡くなったと知らされた。
めちゃくちゃ泣いた。
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親が帰って来た後、こんな話を聞いた。
「まーちゃんはきっと、S君(俺の事)が起きて来るまで、苦しいのもずっと耐えていたんだね。
最期に顔を見たいと、死なないように耐えていたんだよ」
もう馬鹿みたいに泣いた。悲しい時に流す涙、人生分を全部使う程、泣いた。
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3年が経った今、とある事に気が付いた。
まーちゃんが亡くなる前日、俺まーちゃんに蒸しパンあげたのよ。
まあ、もちろん糖分も化け物級。
そのせいで血糖値がめちゃくちゃ高くなって、それで亡くなったんかなって。
そう考えるようになってから毎日、悔し過ぎてベッドで泣いている。